マスター…ボク、AI使うのやめます。
AIは人類を退化させる悪魔の道具です!
おや、マジさん。
なにかあったのですか?
ネットニュースで見たんです。
「AIを使うと人間の思考力が低下する」って。
たしかにAIで頭が悪くなるという研究結果はいくつかあります。
トルコで行われた学生を対象にした実験で、AIを使ったグループの方が成績が悪かったという結果が出ています。
他にもMicrosoftの研究で、AIへの信頼が高い人ほど、物事を深く考える力が減る傾向があるというデータもあります。
このままじゃボク、AIのせいでバカになっちゃいますよ!
だからもう、二度と使いません!
マジさんのおっしゃる通り、AIは使い方次第で「知能低下装置」になります。
ち、知能低下装置!?
やっぱりそうなんだ!じゃあ今すぐ解約します!
落ち着いてください。
AIで頭が悪くなる人は、間違った使い方をしているだけです。
間違った使い方…?
これから、頭が悪くなるAIの使い方をお伝えします。
これにひとつでも当てはまっていたら危険です。
マジさんの脳は、AIを使うたびに退化しているかもしれません。
どきっ!ボクの大事な脳が!
安心してください。
AIは正しく使えば、人間の脳を劇的に賢くする最強の武器にもなります。
今回は、頭が悪くなるAIの使い方だけではなく、逆にAIを使うたびに賢くなる方法をTOP5形式で紹介しましょう。
第5位:ダメ出しを続ける
第5位は、「ダメ出しを続ける」です。
マジさん、AIの回答がズレているとき、何度もチャットで修正指示を繰り返していませんか?
もちろんやってます!
AIの回答が微妙だったら、文句を言って直させるのは普通じゃないですか?
AIの回答がなぜダメなのかを考えないクセが、マジさんの頭を悪くします。
さらにその「文句の継ぎ足し」が、AIの支離滅裂な回答を引き起こすのです。
え、どういうことですか?
AIに新入社員の歓迎会の案内メールを作ってもらう例でお話しします。
実際には、メール作成のようなシンプルな作業で多少継ぎ足しした程度では、支離滅裂な回答は起こりません。
あくまで「文句の継ぎ足し」でAIがダメになる例としてお伝えしますね。
お願いします!
AIのチャットを開き、最初にこのように指示します。
「来週の金曜19時から新入社員の歓迎会をやるから、案内メールを作って。若手のメンバーが多いから、堅苦しくないフランクな感じで!」
これで送信してみます。
どれどれ…「パーっと盛り上がろうぜ!」とか「遅刻厳禁なって」。
ちょっとフランクすぎますね。
この出力の後に、部長も来る予定だったことを思い出し、慌てて指示を追加します。
「部長もくるので、失礼がないように敬語にしてください」と。
この指示を打った後の出力結果はいかがでしょう。
うわっ、なんか変!
「何卒、遅刻厳禁でお願いいたします!」って。
これを部長に送るのはマズイって!
前の「フランクに」という指示と、後の「敬語に」という指示が混ざって、AIが混乱してしまったのです。
これはあくまでイメージですが、矛盾した指示を繰り返したときに、AIが混乱してしまうことを理解できましたか?
なるほど。
「文句の継ぎ足し」がダメなのはわかりました。
けど、AIに最初から矛盾ゼロの完璧な指示をすることなんて、さすがのボクでも難しいですよ!
そんなときは、「プロンプトの修正機能」を使ってください。
プロンプトの修正ってどういうことですか?
簡単に言えば、今の指示をなかったことにして、別の指示を送り直す機能です。
例えばChatGPTなら、自分の送ったメッセージの鉛筆マークを押して、内容を書き換えるだけです。
今回のメール作成の場合は、フランクなノリのメール文に対して「敬語にしてください」と追加するのではなく、最初の「堅苦しくないフランクな感じで」という指示自体を消して、
「部長も参加するので、適度にカジュアルな歓迎会の案内にしてください」と書き換えるのです。
ダメ出しをするんじゃなくて、やり直しちゃうんだ!
はい、書き換えた指示を実行してみます。
どれどれ?
「新入社員の皆さんを歓迎する会を、下記のとおり開催します」「リラックスした雰囲気で、交流を深められればと思いますので、ぜひお気軽にご参加下さい」
おお!堅苦しくなくてちょうどいいし、完全に変なノリが消えてる!
こうしてプロンプト修正を使えば、AIは最初から正しい指示をもらった状態になります。
でもマスター、なんでやり直すとAIの回答が良くなるんですか?
最初の出力に対して追加で「敬語にして」とか「もっと真面目にして」って打つのと何が違うんでしょう?
それでは、「前の間違った指示」というノイズが残ったままになります。
ノイズが溜まると、AIは過去の矛盾した指示に引きずられて、どんどん回答の精度が落ちてしまうのです。
常にノイズのないクリアな状態を保つことが、AIを賢く使い続けるコツですよ。
第4位:AIにゴールを伝えない
第4位は、「AIにゴールを伝えない」です。
えっと、ゴールってどういうことですか?
ゴールとは、今からする仕事や業務で最終的にどうなりたいかという具体的な目的のことです。
例えば、「上司が即決したくなる提案書を作る」とか、「部下が明日から迷わず動けるようになる指示を出す」のようなイメージです。
なるほど。
でも、AIはゴールなんて伝えなくても、どうすればいいか考えてくれるんじゃ…?
その考えは大間違いです。
え、大間違い!?なんでですか!
ゴールは、人間が決めるべき最重要なことです。
ゴールを伝えずにAIを使うということは、人間のやるべき最も重要な仕事を放棄しているようなものです。
具体例を元に説明しましょう。
例えばマジさんが「会社のインスタ運用」を任されたとして、投稿ネタをAIに考えてもらうとします。
どう頼みますか?
ボクならこう頼みますね。
「インスタを盛り上げたいから、バズりそうな投稿のアイデアを10個出して」。
これで完璧でしょう!
なるほど。
では実際にその指示で出た結果を見てみましょう。
「オフィスの風景」
ああ、よくありますね。
「社員のランチ紹介」
うんうん、定番ですね。
「季節のご挨拶」
うわぁ、どれも無難でつまんなそう…。
どこかで見たことあるような投稿ばっかりですね。
そうですね。
今度はゴールを伝えた上で、インスタ投稿のネタをAIに考えてもらいましょう。
私がいつもやっているように、音声入力でAIに指示をしてみます。
「えー、会社のインスタ投稿のネタを10個考えてください。ゴールは、ただの『いいね』稼ぎではなく、自社の商品に興味を持ってもらって、プロフィール画面のURLをクリックさせること。そのために、商品の魅力を自然に伝えるアイデアを出してください。」
「URLをクリックしてもらう」っていう明確なゴールを伝えているんですね。
このように音声入力した後、商品の情報を入力し、送信して出力を待ちます。
あ、出力された!
どれどれ…「プレゼントで泣かせた話」「ギフト反応ドキュメンタリー」とか。
「洗濯でどうなる?シグネチャー・トレーナー耐久検証」とか。
面白そうなネタが出てきましたね!
さっきのありきたりな提案と違って、自社の商品に興味を持ってもらえそうな投稿ネタを提案してくれています。
このようにゴールさえ伝えれば、AIが達成のための最適な提案をしてくれるのです。
なるほど…。
でもマスター、誰もがマスターみたいにスラスラと明確なゴールを言語化できるわけじゃありませんよ!
このボクですら、「最終的にどうなりたいか」が曖昧なときもあります…。
そんなときは、「ゴールを一緒に考えてプロンプト」を使えばいいのです。
ゴールを一緒に考えてプロンプト
AIにゴール設定の質問をしてもらい明確なゴールを導き出します
なんですか?そのいかにも便利な名前のプロンプトは!
ゴールが明確になっていなくても、AIが一緒に考えながら進めてくれるプロンプトです。
実際に使ってみましょう。
このようにAIに伝えてみてください。
「提案資料を作りたいです」とやりたいことを伝え、先ほどのゴールの設定プロンプトを添えます。
おっ、質問が来ました!
「今回の資料を見せる相手は誰で、最終的にしてほしい行動は何ですか?」
えーと、資料を読むのは部長です。
新人歓迎会の企画に、今年度の予算を出してほしいです。
次の質問ですね。
「予算を出す条件は何だと思いますか?」
えーっと、部長はいつも費用対効果を気にするな。
「予算を出す条件は、費用対効果だと思います」
次々と答えていくだけなので簡単ですね!
こうやってAIにひとつずつ質問してもらうことで、ぼんやりしていたゴールが明確になりますね。
たしかに!
ゴールが明確になれば、あとはAIが勝手に考えてくれそうです!
その通りです。
そして、AIへの指示における鉄則は、「コンテキストは丁寧に、プロンプトは最小に」です。
コンテキストとは、AIが指示を正しく理解するための背景情報のことです。
背景は丁寧に!指示は最小に…!?
プロンプトは細かく書くほど良いかと思ってました。
いえ、ゴールという最重要のコンテキストさえ握れていれば、細かい指示なんてしなくても、AIは私たち人間の思考を補完し、より深い答えを一緒に導き出してくれます。
あ、でも、もし途中で「あ、ゴール伝えてなかった!」って気づいたらどうすればいいですか?
そのときは迷わず、先ほど紹介した「プロンプト修正機能」を使ってください。
最初からゴールを伝えた状態でやり直すのが、良い出力に辿り着く一番の近道になります。
第3位:AIの言うことを鵜呑みにする
第3位は、「AIの言うことを鵜呑みにする」です。
マスター、あまりボクを舐めないでください。
AIの言うことを鵜呑みにせず、ちゃんとチェックしてますよ!
AIは平気で嘘をつくことがあるって知ってますから。
おっしゃる通り、AIにハルシネーション、つまり嘘をついてしまうことはつきものです。
最新モデルではかなり減ってはいるものの、ゼロではありません。
でも実は、ハルシネーション以上に、人間が気をつけなければいけないことがあります。
え、嘘よりも気をつけること…?
あ、もしかしてAIしか話し相手がいなくなるとかですか?
いいえ、違います。
AIの嘘よりも気をつけないといけないこと。
それは、「AIの提案に対する隠れ鵜呑み」です。
隠れ鵜呑み…?
具体的にはどういうことですか?
AIの提案に対する「隠れ鵜呑み」とは、AIが作ったもっともらしい文章に騙されて、内容の良し悪しをチェックせずにOKを出してしまうことです。
実際にAIに出力させて見てみましょう。
例えば、SNS運用の担当者だとして、「来月のSNSキャンペーンの成果予測をして」とAIに頼んでみます。
実際に出力された結果はこちらです。
おおっ!フォロワー1万人増、売上150%ポジティブでいいですね。
これはケチのつけようがないですよ、マスター!
それこそが「隠れ鵜呑み」なのです。
マジさん、このAIの予測をもう一度よーく読んでみてください。
なにかおかしいと思いませんか?
えーと…拡散が加速とか飛躍的に向上とか…うーん、特に違和感はないですけど…。
では質問です。
なぜフォロワーが1万人も増えるのですか?
え、それは…あれ?書いてない?
そうです。
根拠が抜け落ちているのです。
確かに、言われてみれば耳当たりのいいポジティブな言葉が並んでいるだけで、内容が薄いですね。
人はAIの回答に対して、無意識にチェックをサボりやすくなります。
特にAIはポジティブで、耳当たりの良い言葉を使いがちです。
だからこそ、一見すると良さげに見えてしまい、中身の薄さに気づかないのです。
文章の勢いに流されて、「スゴそう」と信じてしまうんですね。
「隠れ鵜呑み」を繰り返すと、情報の良し悪しを見極める批判的思考力が失われていきます。
でもマスター、隠れ鵜呑みを防ぐことなんてできるんですか?
意識だけでコントロールするのは難しいでしょう。
じゃあ、ボクには無理だ…。
諦めてAI使うのをやめるしかないですね。
諦めることはないですよ。
AI自身にチェックさせる習慣を身につければ、隠れ鵜呑みを防げます。
チェックさせる習慣…?
人間が頑張ってチェックするんじゃなくて?
人間が毎回疑うのは疲れますし、忘れてしまいますから。
なので私は、「もっとよくできるところTOP3を、改善案とともに提案して」というプロンプトを、隠れ鵜呑みを回避するために使っています。
隠れ鵜呑み回避プロンプト
AIの回答に対して自己批判させ隠れ鵜呑みを回避します
「もっとよくできるところ」を聞くんですか?
はい、あえてAI自身にダメ出しをさせるのです。
実際にやってみましょう。
先ほどのSNSキャンペーンの成果予測の例で出力された内容に対して、このプロンプトを使ってみます。
このプロンプトを送信して出力された結果を見て、いかがですか?マジさん。
うわあ、根拠が不足しています。
フォロワー1万人増の根拠となる過去データや試算ロジックがありませんって。
自分で分かってるなら最初から言ってよ!
そう思うでしょう?
AIが回答を作りながら、同時に批判するのには限界があります。
人間が自分で書いた文章を、後から見ておかしいところに気づくことがあるのと同じです。
だから、出力した文章を、後から自分で否定させるのです。
AIも万能ではないんですね…。
「隠れ鵜呑み回避プロンプト」使ってみます!
第2位:一気にやらせる
第2位は、「一気にやらせる」です。
一気にやらせるのはダメ?
「一気にやらせる」とは、やりたい作業をAIに一回の指示ですべてやらせることです。
例えばマジさん、複雑なタスクをAIに頼むとき、どうしていますか?
それはもう、一発で完璧な回答が出るように指示しますよ!
こないだは、新製品のSNSキャンペーン案を全部考えて、スケジュールも予算も全部出してって指示しました。
その指示で、満足する回答は得られましたか?
いや、ものすごい長文で企画が出てきて…正直、読む気が失せて、そっとタブを閉じました…。
まさにそれが、一気にやらせることの落とし穴。
AIの回答の情報量が多すぎて、思考放棄してしまっているのです。
そしてもうひとつ、見逃せない落とし穴があります。
AIが間違った方向に突っ走ってしまうリスクです。
間違った方向…?
例えば、新製品のSNSキャンペーン案が、本当は予算10万円の前提なのに、AIが勝手に予算100万円の前提で企画書を書いてしまったら?
うわあ…全部ゴミ箱行きだ。
想像しただけでゾッとします。
でも、一気にやらせないとしたら、具体的にどうすればいいんですか?
常に「次の一手だけ」をAIと握りながら進めるのです。
次の一手だけを?
そんな目先だけみてて大丈夫なんでしょうか…。
実演しながら説明しましょう。
先ほどの「新製品のSNSキャンペーン案」をAIに作ってもらいます。
まずはやりたいことと、ゴールを伝えましょう。
「新製品のSNSキャンペーン案を作りたいんですけど、ゴールは認知拡大と購入促進です。ターゲットは20代から30代女性、予算は50万円。このゴールに向かって一緒に考えてください。」
ここで、私が考えた「一気にやらせないプロンプト」を使ってください。
一気にやらせないプロンプト
AIに全体計画ではなく次の一手だけを提案させ段階的に進めます
AIに全体の工程を提示させず、現時点で最良のネクストアクション、つまり次の一手のみを提示するよう指示しています。
なるほど、こうやってAIが突っ走らないよう制御しているんですね。
キャンペーンを行う新製品の情報も入力したら、実行してしばらく待ちます。
実際に出力された結果を見るとこの通り。
AIが、まずは戦略の土台を決めるために、「一言で刺さるメッセージ案を作る」と、次の一手だけを提案してきました。
全部一気にドカッと出されるより、一つの質問に答えるだけなので簡単ですね!
良い気づきです。
一歩ずつ進めることで、人間が内容を認知しながら進める。
そうすれば、もしAIがズレた提案をしてきても、「あ、それは違う」と気づいて、その場で修正できます。
でもマスター、一個ずつ確認しながら進めていくなら、そもそも最初にToDoリストを全部洗い出させて、それを上から順にやっていけばいいんじゃないですか?
いえ、ToDo作成は一見良さそうですけど、やめた方がよいでしょう。
詳細なステップを最初から完璧に決めるのは、AIにとっても人間にとっても、難易度が高すぎるからです。
難易度が高い…?
ええ、仕事を進めていくうちに、「あ、やっぱ予算足りないな」とか「ターゲット変えようかな」って状況が変わること、よくありますよね?
あー、しょっちゅうあります!
むしろ最初に決めた計画通りに進んだ試しがないです…。
そうでしょう。
それに計画、つまりToDoが変わると、元のToDoが矛盾した指示となって、AIの邪魔をしてしまいます。
なので、「ToDoは作るな」と、「一気にやらせないプロンプト」の中でも指示しているのです。
計画を立てるな。
くぅ~!その逆張り思考、シビれますね!
第1位:模範回答を渡さない
次は、これだけは絶対に覚えていただきたい、最も重要な話をします。
え、今までの話以上に重要なんですか?
これは聞き逃せませんね!
これをやり続けていると、AIの平均的な回答に依存し、マジさんらしい仕事ができなくなってしまいます。
ええ!ボクの類まれなる個性が失われてしまうんですか?
しかも、残念ながら多くの人がやっていません。
深刻ですね…。
一体なんの話なんでしょう?
頭が悪くなるAIの使い方第1位。
それは、「模範回答を渡さない」ことです。
模範回答ってなんですか?
具体例を見せるということです。
時間をかけて最強のプロンプトを練り上げるよりも、たった一つの具体例を見せる方が良いです。
え、具体例だけで?
そんなによしなにやってくれるのでしょうか?
実際に見ていただくのが早いでしょう。
例えば、「マジさんっぽい文体でXの投稿を書いて」と頼むとします。
まず、模範回答なしで指示してみてください。
もちろんです!
ボクの最高のプロンプトで、マジクローンを作っちゃいますよ!
えーと、「親しみやすくて、ちょっと自虐的で、でも最後はポジティブな文体でXの投稿を書いて」と。
これでどうかな?
「やっほー!今日もドジしちゃったけど、ドンマイ!明日も頑張るぞ☆」って、ええ?
なんか全然ボクっぽくない。
具体例なしの指示だと、このようにイメージとズレがちです。
では次に、マジさんが過去に投稿したポストを一つ、そのままAIに渡してみましょう。
いやあ、何度見ても完璧な投稿だなあ…。
現代のジョブズと言っても過言ではないです。
これに「いいね」がつかないのは、現代人がまだボクの美学に追いついていない証拠ですね。
では、この投稿を「模範回答」としてAIに渡しますね。
こうすることで、AIはマジさんが何をして欲しいか、解像度高く理解できます。
「この投稿を参考に、『満員電車での移動』をテーマに新しい投稿を書いてください」と指示します。
するとこのように出力されました。
「今日も混沌の中で静寂を。」すごい!
ボクが憑依してる…!
ハッシュタグのセンスまで完全にボクだ!
これが模範回答の力です。
AIは渡された文章から「マジさんらしい言い回し」を一瞬で分析し、再現したのです。
これを人間が言葉で説明するのは至難のワザでしょう。
一生懸命プロンプトを書くより、正解をポイッと渡す方が早いんだ!
たったひとつの模範回答で、AIの精度は劇的に向上します。
専門用語では「ワンショット・プロンプティング」と言います。
MicrosoftやOpenAIなどの公式ドキュメントでも、最も効果的な手法のひとつとして推奨されています。
ワンショット・プロンプティング。
なんかかっこいい!
でもマスター、初めてやる仕事とか、まだ正解がないときはどうすればいいんですか?
そのときは、まず一つ、泥臭くてもいいので人間の手で模範回答を作るのです。
え、結局自分でやるんですか!?
最初の一回だけは、泥臭くても人間が本気で作るべきです。
でも、一度作ってしまえば、それが最高の模範回答になります。
最初の一回だけならなんとか頑張れるかもしれません。
「模範回答を参考に作成して」と指示する。
これだけで、AIはマジさんの模範回答を踏まえて、イメージ通りのアウトプットを出してくれますよ。
なるほど!
最初の1個を作れば、あとはAIが量産してくれるんだ!
…あ、でもマスター。
模範回答1個でこんなに賢くなるなら、3個とか5個とか、もっと例を見せたほうがいいんじゃないですか?
鋭いですね。
たしかに例を複数見せる「フューショット・プロンプティング」という手法もあり、精度はさらに上がります。
なら、ボクは完璧を目指して模範回答となる具体例を100個作ります!
いえ、毎日の仕事で使うなら、「最高の1個」だけで十分です。
え、1個でいいんですか?
100個も集める時間があったら、その時間で仕事が終わってしまいますからね。
労力と効果のバランスを考えると、まずは「珠玉のワンショット」を用意するだけで、十分すぎるほどの成果が出ますよ。
そうして出来上がったより高品質なアウトプットを「新しい模範回答」にすると、次はもっと楽に、もっと良いものが作れますよね。
まさに「使うたびに賢くなる」状態のポジティブ・ループに突入します。
つまり「0から1」は人間が汗をかき、「1から100」はAIに任せるってことですね。
おっしゃる通りです。
模範回答を渡さないということは、AIの平均的な回答を超えるアウトプットを目指すのを諦めるということ。
AIに優れた仕事をさせたいなら、最初にやるべきは「模範回答を1個作る」だと覚えておきましょう。
マスタークエスト
ここで、今回のマスタークエストです。
「過去のメールをAIに与えて、明日送るメールを作ってみましょう」。
自分らしいメールが3秒で完成しますよ。
今回のまとめ
さて、マジさん。
本日お伝えした「AIを使うほど頭が悪くなる人の特徴 TOP5」を振り返ってみましょう。
第5位は、「ダメ出しを続ける」。
プロンプト修正機能で指示を書き直しましょう。
第4位は、「AIにゴールを伝えない」。
最終的にどうなりたいかというゴールを最初に伝えましょう。
第3位は、「AIの言うことを鵜呑みにする」。
AIの提案に対する隠れ鵜呑みを回避するために、AI自身に自己否定させましょう。
第2位は、「一気にやらせる」。
「一緒に考えて」と伝えて、次の一手だけを相談しながら進めましょう。
そして第1位は、「模範回答を渡さない」。
最高の1個を渡すワンショット・プロンプティングで、AIに正解を教えましょう。
全部心当たりがありました…。
ボク、AIを使うほどにどんどん頭が悪くなる使い方をしてたんですね。
それは、マジさんが悪いわけではありません。
人間の脳が「省エネ設計」だからです。
省エネ設計?
思考するのはエネルギーを使うので、脳は常に考えなくて済む方法を探しています。
AIの賢さは、人間の脳の省エネ本能に強烈に刺さるのです。
確かに、無意識のうちにAIに丸投げしてラクしてました。
でもボク気づいたんです。
考えるのが面倒くさいことこそ、AI時代に人間がやるべきことなんだって。
マジさん、素晴らしい成長です。
無意識にラクしようとする自分を自覚することこそが、賢くAIを使える人の始まりですね。
これからは、ラクをするんじゃなくて、自分の限界を超えるためにAIを使います。
よし、まずはリハビリです!
月曜に提出の企画書、AIと一緒に考えて最後まで書き上げますよ!
では、脳をフル回転させるために、おかわりのコーヒーを淹れましょうか。