これさえ押さえれば取り残されない、最先端のAIニュースを1日1つお伝えします。
マジさん、ついに日本でも『AIリストラ元年』と呼ぶべき動きが始まりました。
な、リストラに元年なんてあるんですか!?
それはさておき、最近AIリストラってよく聞きますよね。
ええ。その波が日本にも来ました。
日本最大級の企業NTTが、「全社員34万人の業務の半分を、5年でAIに代替させる」と発表したのです。
なんと…!
34万人の半分というと、17万人もの人が職を失うということですか?
いえ、業務をAIに代替させるだけで、半分を「クビにする」と発表したわけではありません。
AIが業務を代替することと、クビにすることは違うのでしょうか?
もちろん完全に別物とはいえないでしょう。
ただ、NTTの島田明社長は「人間は別の仕事に集中できるようにして、成長につなげる」と発言しています。
手が空いた人には、別の仕事をしてもらうのですね。
はい。詳細は明らかになっていませんが、この発表が重要な転機となることは間違いないです。
今日は、これから他の企業でもNTT同様に加速していくであろう『AIリストラ』、この世界的トレンドの中で、私たちの働き方はどう変わっていくのかを解き明かします。
これは、話半分には聞けません…!
NTTだけじゃない、日本で進むAI代替
実は、この「数年で業務の半分をAIに」という見通しは、NTTだけのものではありません。
他にも同じようなことを考えている会社があるんですね?
はい。例えば、印刷大手のTOPPANは「5年で約4割」、日本生命は「3割程度」の業務をAIで代替できると発表しています。
これは、もはや日本の大企業に広がる共通認識と見ていいでしょう。
AIが人間の代わりに仕事するのは遠い未来だと思っていましたが、一気に現実になってきた感じがします…。
おっしゃる通りです。
しかも、これが単なる机上の空論ではないことは、NTT東日本の故障受付の事例が示しています。
というと?
「電柱が傾いている」といった電話の受付が既にAIで自動化されており、コールセンター業務の2〜3割が、実際にAIに置き換えられているのです。
すでにAIへの業務の置き換えが始まっていると…!これからどんどん進みそうです…!
世界で始まっている「静かなるリストラ」
ええ。そして、この動きは日本特有のものではなく、すでに世界的なトレンドになっています。
海外だと、実際どれぐらい進んでいるのでしょうか?
例えばAmazonではコーポレート社員、つまり管理部門・バックオフィス職の約35万人のうちの約1割、最大3万人を削減する計画が報じられました。
3万人を削減…!理由はもちろん…
はい。「生成AIと自動化への集中」が理由の1つとして挙げられています。
Microsoftも、2023年以降、全社員の約8%とされる計1万6000人をリストラしましたね。
凄まじい勢い…。でも、AI関連の人材は採用競争が激しいイメージがあります。
良い視点です。
Microsoftはリストラを進める一方で、AI分野では採用を続けている。まさに「AI人材への入れ替え」が起きている象徴的な例と言えるでしょう。
うわぁ…、AIに明るい人材かどうかが明暗を分けるってことですね。
ええ。そして企業の採用活動にもAIの影響が色濃く見られます。
ITソフトやコンサルなどを提供している大手企業IBMでは、人事などバックオフィス職の3割、約7,800人分がAIに置き換えられるとし、採用を一部停止する表明がありました。
リストラじゃなくて、採用を停止する選択肢もあるのですか。
はい。より大きな視点で見ると、採用数低下の傾向はアメリカ全体の求人データにもはっきりと表れています。
求人の数は2022年のピーク時、約1,220万件ありましたが、直近では720万件へと4割近くも減少しているのです。
アメリカで4割も求人が減っているとは知りませんでした…。
それは全部AIの影響なんでしょうか?
AIだけではありません、アメリカが今高金利であることや、政策の不透明性なども要因と考えられています。
ただ、生成AIの影響は間違いなくあると言っていいでしょう。
でも、企業にとってAIにシフトするからリストラするって、成果を上げない人をやめさせる良い口実にもなりそうですよね。
非常に鋭い指摘ですね、マジさん。
まさしく、今の『AIリストラ』には2つの側面があるのです。
ほほう、聞かせてください。
一つは、本当にAIで不要になった業務を削減する『本物のAI代替』。
そしてもう一つは、いわば『便乗リストラ』です。
便乗リストラ、それがボクの言ってたやつですね。
ええ。業績不振によるリストラや、成果を上げていない人のリストラを「AIによる効率化」という、世論が受け入れやすい"言い訳"を使って誤魔化せるのです。
やっぱり!リストラの理由をAIのせいにしているだけだなんて!
その側面もあるという話です。
実際、オックスフォード大学の研究者、ファビアン・ステファニー氏も「企業はAIがレイオフの良い言い訳になると考えている節がある」と指摘しています。
オックスフォード大学の研究者もボクと同じ視点を持っているんですね。
ですから、今起きているリストラの全てがAIによる効率化によって仕事がなくなるからとは言えません。
しかし、AIによってリストラが加速していることも、また紛れもない事実なのです。
私たちはこれからどうなるのか?
でもマスター、どちらにせよこれだけ仕事がなくなっていくなんて、僕たちはこれから一体どうなってしまうんですか?
不安になりますよね。
未来を考えるヒントは、過去にあります。実は、歴史上これと似たような技術的変革がありました。
過去に何があったのですか?
1980年代から90年代にかけて『PC革命』が起きました。
当時、PCや表計算ソフトが普及し始めたことで、「事務職の仕事が消える」と今のように大きく騒がれたのです。
あーたしかに、昔は手作業で集計とかやっていたんですよね。
それで、PCが普及したらやっぱり大量にクビになったんですか?
いえ、多くの人が想像したような大量失業は起きませんでした。
代わりに起きたのは、「仕事の中身の変化」です。
仕事を失ったのではなく、仕事が変わっただけだと?
ええ。例えば、文字を打つだけが仕事だったタイピストのような専門職は減りました。
しかし、多くの事務職は、PCを"使う側"へと役割を変えることで、生き残ったのです。
今みたいに、皆がPCを使って仕事をするようになったんですね。
その通りです。
ですから、今回のいわば『AI革命』も、「仕事が消える」というよりは、「仕事の内容が変わる」と捉えるのが良いでしょう。
よかった…!じゃあ、ボクたちも「AIを使う側」になればいい!
そうですね。ただし、今回のAI革命が過去の技術革新と決定的に違う、残酷な事実があります。
え…なんですか、それは!
それは、変化の「スピード」です。
AI革命は変化が速すぎると?どれぐらい違うのでしょう?
ええ。PC革命のときは、人々が変化に適応するための時間が10年単位でありました。
しかし、今回のAI革命は、進化のスピードが凄まじい。数年単位で、求められるスキルが目まぐるしく変わっていくでしょう。
たしかに、AIの進化って毎日毎日異常なほど速いです…。
ええ。一部の仕事が廃れては、新しい仕事が生まれていく。
その変化のスピードに追いつけなければ、本当に職を失いかねません。
うっ…。じゃあ、ボクたちはどうすれば…?
結論は一つです。
私たちは、今の仕事やスキルに固執するのではなく、「仕事は変わり続けるのが当たり前」という現実に慣れる必要があります。
仕事が変わり続けるのが、当たり前…。何だか想像ができないですね。
そうですね。
だからこそこのスピード感に慣れるために、常に新しい技術、つまり今は、AIの活用法を学び実際に使ってみる。
それこそが、この変化の速い時代を生き抜く方法です。
なるほど…。マスターがいつも実際に自分の手を動かすのが大事と言っているのが、分かった気がします…!
ええ、より深く納得いただけたようで何よりです。
それでは本日のデイリーニュースは以上です。また明日お会いしましょう。