これさえ押さえれば取り残されない、最先端のAIニュースを1日1つお伝えします。
突然ですが、マジさん。
「スマートフォン」は、近い将来確実になくなります。
えっ!?
スマホがなくなるわけないじゃないですか!
みんな四六時中触ってますよ?
そうですね。
しかし、「スマホを置き換える次のデバイス」への移行に向けた大きな動きが、すでに水面下で起きているのです。
大きな動き…?
なんですかそれは?
12/3、マーク・ザッカーバーグのMeta社が、あるAI企業を買収したと報道されました。
その名は『Limitless(リミットレス)』。
リミットレス?
聞いたことない会社ですね…。
限界がないなんて、まるでボクのためにあるような社名ですが。
多くの人は聞いたことがないでしょう。
Limitlessは、会議や日常会話をすべて記録してくれる便利なデバイスを作っていた会社です。
へぇ。でも、それがなんで「スマホが終わる」ことに繋がるんですか?
ただの録音機能ですよね?
そうですね。
ただ、Metaがこの『Limitless』を取りに来たこと、そしてその先、スマホがなくなることには「明確な理由」があるのです。
えっ!
スマホがなくなる明確な理由…?
はい。
今日は、スマホを置き換える流れの最前線「AI × 次世代デバイス」について徹底解説します。
なぜ今、多くの企業がこの分野に勝負を仕掛けるのか、その「見逃せないワケ」をお伝えしましょう。
き、気になります!
Limitlessってなに?
まず、今回の買収劇の主役である『Limitless』とは何者なのか、簡単に整理しておきましょう。
Limitlessは、PCやスマホでの会話、画面上の操作を記録し、AIがそれを記憶してくれるツールを作る会社でした。
自分の全記録をAIが覚えててくれるってこと?
ええ。
そして彼らが開発したのが、ペンダント型のデバイス『Limitless Pendant』です。
これを身につけておくだけで、会議や日常での会話がすべて記録され、AIが勝手に議事録やToDoリストを作ってくれるのです。
身につけるだけで全部やってくれるんですか!?
それボクみたいなズボラ人間にピッタリ!
私自身も、実際に使ったことがあります。
会話内容を自分で覚えておかなくても、AIが覚えているという安心感は快適でした。
うわぁ、欲しい!
それどこで買えるんですか?
ボク今すぐポチります!
残念ながら、もう買えません。
えっ!?
もしかして売り切れ…?
いえ、今回のMetaによる買収で、新規の販売は停止されてしまいました。
すでに購入していたユーザーだけが、今後1年間は使い続けられる状態です。
そんなぁ…。
せっかく最強のズボラツールを見つけたのに…。
なぜMetaは買収したのか?
でもマスター、結局なんでMetaはLimitlessを買収したんですか?
MetaがLimitlessを買収したのは、Limitlessが持つ「日常のすべてを記録し、検索できるようにする技術」を自分のものにしたかったからだと考えられます。
日常を記録する技術ってそんなに魅力的ですかね?
そうですね。
例えばもしAIが、マジさんの過去の会話や文脈、行動パターンをすべて知っていたらどうなると思いますか?
えっと…ボクの人に言えない恥ずかしい秘密も全部バレちゃうってこと…?
それもありえますが、もっと重要なのは「言わなくても伝わる」ようになるということです。
「あれやっといて」だけでAIに通じる。
そんな自分専用のパートナーができたら、もう一から教え直さないといけない他のAIには乗り換えられなくなりますよね?
たしかに!
自分のことをすべて知ってるAIがいたら、一生離れられなくなりそう…。
私たちの日々の情報をすべてAIが把握している状況は、他社サービスへの「圧倒的な乗り換えコスト」になります。
その「自分を知り尽くしたAI」を作るために、Limitlessが持つ技術が欲しかったのでしょう。
なるほど!
そう聞くとたしかに魅力的な技術ですね!
ええ。
そしてもう一つ、MetaがLimitlessの「ペンダント」自体に目をつけた可能性もあります。
Metaは今、Ray-Banとコラボした「AI搭載スマートグラス」を展開しているのをご存知ですか?
えっ、あのサングラスのRay-Banですか?
はい。
見た目は普通のサングラスですが、中身は未来そのものです。
カメラやマイクが入っていて、「この建物なに?」と聞けばAIが答えてくれますし、手ぶらで写真撮影や通話もできます。
すごい!
かけるだけの「視界版スマホ」って感じですね!
その通り。
ただ、全員が四六時中サングラスをかけたいわけではありませんよね?
まだ顔にデバイスをつけることに抵抗がある人も多いです。
たしかに。
マスターが夜にサングラスかけて外を歩いてたら怪しすぎます!
そうですね。
そこで、サングラスよりもハードルの低い「ペンダント型」という選択肢を用意したかったのかもしれません。
あらゆる手段で日常に入り込み、人々の生活データをAIに学ばせたいのです。
なるほど。
メガネが嫌ならペンダントがあるよ、ってことか。
徹底してますね。
ええ。
Metaは自社で『Llama』というAIも開発していますから、AIの頭脳に「人々の日々の記録」という最強の武器を持たせ、自社のハードウェアであるグラスやペンダントで提供する。
AIからデバイスまで全部自前で揃えることで、スマホにおけるAppleのような最強のブランドを作ろうとしているのです。
実際、そのために元Appleのデザイン幹部であるアラン・ダイ氏を引き抜くなど、彼らの本気度は計り知れません。
なるほど…。
まさにスマホの次のデバイスを作ろうとしてるってわけですね!
ええ。
他にも、マーク・ザッカーバーグCEOは今、これまでMeta社が全力で投資してきたVR、つまり仮想現実分野の予算を、最大30%削減する計画を検討しているそうです。
えっ!?
でも、たしかMetaって名前もVR関連の名前じゃなかったでしたっけ??
よくご存知ですね。
メタバースという仮想世界を表す名前から来ています。
そこまで社運をかけてたのに、予算減らしちゃうんですね。
ええ。
浮いたお金や人を、AIに注ぎ込むのでしょう。
ゴーグルを被って見れる仮想世界よりも、日常に溶け込むAIデバイスの方が、次のスマホの座に近いと考えているのです。
AI × デバイスの今
なんかMetaだけ一人勝ちしそうな勢いですけど、他はどうなってるんですか?
指をくわえて見てるだけ?
いえ、そんなことはありません。
Meta以外にも、次の覇権を狙う注目の勢力が大きく2つ動いています。
2つの勢力…!
なんか少年漫画みたいで燃えてきました!
まず1つ目が、『Jony Ive × OpenAI』です。
ジョニー…?
誰ですかその外国人?
iPhoneをデザインした、Appleの元デザイン最高責任者ですよ。
ジョブズの右腕とも言われた伝説の人物です。
えっ!
iPhoneをデザインした!?
伝説すぎる…!
その彼がChatGPTの開発元OpenAIとタッグを組み、『io Products』という新会社で、2026年に新しいデバイスを出すと言われています。
iPhoneの生みの親と、ChatGPTの生みの親が組むの!?
それもう最強じゃないですか!
はい。
彼らは「iPhoneよりも社会的に健全なデバイス」を目指していると言われています。
かつてスマホを作った人たちが、今度は、スマホの次のデバイスを作ろうとしている。
非常に象徴的な動きです。
うわぁ、どんなのが出てくるんだろう…。
絶対にダサいものは出てこないでしょうね。
楽しみですね。
そして2つ目が、『ByteDance』です。
バイトダンス…?
聞いたことあるような…。
あの『TikTok』を運営している中国の巨大IT企業です。
あー!
TikTokの会社か!
彼らもデバイスを作るんですか?
そうですね。
彼らは少し違ったアプローチで、ウェアラブルではなく、まずは「AIスマホ」という進化を前面に出してきました。
AIスマホ?
今のスマホと何が違うんでしょう。
中国のスマホ大手『ZTE』と共同開発した端末では、単なるアプリとしてではなく、スマホを動かす「基本システム」そのものに彼らのAI『豆包(Doubao)』が組み込まれています。
音声で指示するだけで、アプリの操作から店の予約まで、すべてAIが勝手にやってくれるのです。
えっ、指でタップしなくてもいいなんて!
しかも、スマホ自体にもAIが搭載されているので、オフラインでもAIが一部処理を実行できます。
中国ではすでにこの「AIに操作を丸投げできるスマホ」のテスト販売が始まり初期ロットは完売しました。
へぇ〜!
ウェアラブルだけじゃなくてスマホも進化してるのですね。
ええ。
一方で、ここに至るまでには多くの失敗もありました。
『Rabbit r1』や『Humane AI Pin』といった先行デバイスたちです。
ほう、どちらも初耳ですね。
Rabbit r1は、鮮やかなオレンジ色の小型デバイスで、AIがユーザーの声を聞きアプリ操作を肩代わりしてくれるというものでした。
一方のHumane AI Pinは、胸元につけて、なんと手のひらに画面をプロジェクターで映し出すというSFのようなデバイスです。
手のひらに画面!?
めちゃくちゃ未来的じゃないですか!
ええ。
ですが、これらは機能が未熟だったり、本体が熱くなりすぎたりと、実用性の面で課題が多く、正直苦戦しています。
Humaneに至っては、最終的に他社に買収され、デバイスそのものが市場から姿を消してしまいました。
えぇっ!?
未来的だったのに!?
厳しい世界だ…。
はい。
スマホを置き換えるのはそれほど難しい挑戦だということです。
ちなみにGoogleやAppleといった巨人たちは動いてないんですか?
そうですね。
AIを基盤にした、スマホを代替する次世代デバイスの波において、ここ最近、彼らの大きな動きはまだ見られません。
なぜスマホは終わるのか?
うーん、でも話を聞いてると、たしかにスマホをポチポチする時代はそのうち終わりそうですね。
ええ。
スマホがいらなくなる、あるいは形が変わる明確な理由。
それは、「人が見ている場所」にお金が集まるというビジネスの鉄則があるからです。
人が見てる場所にお金…?
どういうことですか?
これまでは、Google検索やInstagram、YouTubeなど、スマホの画面の中に「人が見ている場所」が分散していました。
だから企業はそこに広告を出していたのです。
たしかに。
ボクも毎日インスタとYouTube見てます。
しかしこれからは、AIがあなたのコンシェルジュになります。
検索も、店の予約も、買い物の提案も、すべてAIを通して行われるようになる。
あ…!
つまり、いちいちアプリを開かなくなる?
その通りです。
今の私たちは、何かあるたびにポケットからスマホを取り出し、あの小さな画面に縛られて生活しています。
たしかに…言われてみれば、電車でもみんな下向いてスマホ見てますもんね。
そんな「画面に囚われた状態」から解放され、「人が見ている場所」がスマホから「AIそのもの」に集約されていくのです。
なるほど!
だからみんな、その「AIの場所」を奪い合ってるわけか!
ええ。
「人が見るAI」を握るのが、次世代デバイスであり、それを握った企業が次の時代の覇者になるのです。
だからこそ、MetaもOpenAIもByteDanceも、必死で取りに来ているのです。
うわぁ、納得しました…。
知らないうちに水面下ですごい戦いが起きてたんですね。
現状はまだ試行錯誤の段階ですが、2026年には大きな動きがあるのは間違いありません。
どの企業のどんなデバイスが私たちの常識を変えるのか、楽しみに待ちましょう。
では本日のデイリーニュースは以上です。
また明日お会いしましょう。