これさえ押さえれば取り残されない、最先端のAIニュースを1日1つお伝えします。
マジさん。『Google』が、ついに『宇宙』へ進出する準備を本気で進めているのをご存知ですか?
え、宇宙!?
『Googleマップ』が『ギャラクシーマップ』になるってことですか?
ボク、火星のストリートビュー見てみたいです!
いえ、宇宙地図ではありません。
『Google』は、AIを動かすための巨大なサーバーそのものを、宇宙に打ち上げようとしているのです。
その名も『Project Sun Catcher(プロジェクト・サンキャッチャー)』。
サンキャッチャー…。
正直、名づけのセンスに舌を巻きました。
でもマスター、宇宙でAIを動かすだなんて、さすがにSF映画の見過ぎでは?
ロマンに賭けすぎですよ。
そう思いますよね。
しかし、このAI宇宙進出の動きは、あのイーロン・マスクや『ChatGPT』の開発元、『OpenAI』のサム・アルトマンも重要視する、AI企業の『生存戦略』なのです。
生存戦略…。
イーロンが宇宙に目をつけるのは分かりますけど、サムも?
ええ。もしこのまま地球上でAIを動かし続ければ、エネルギー不足でAIの進化が停滞します。
マジさんの家の電気代が払えないほど高騰する未来さえ、あり得るかもしれません。
えぇっ!?
ボクの電気代が!?
なんで宇宙の話がそこにつながるんですか!
エネルギー不足を、宇宙での太陽光発電で解消するのです。
今日は、世界的企業のトップたちが挑む『AI×宇宙』の壮大な計画と、それが私たちの生活にどう関わってくるのか、徹底解説していきます。
お願いします!
Project Sun Catcher って何?
ではまず、『Google』の『Project Sun Catcher』の全貌を簡単に紐解きましょう。
巨大なサーバーを打ち上げるって言ってましたけど、具体的にどうやるんですか?
国際宇宙ステーションみたいなデカい建物を宇宙に浮かべるの?
いえ、違います。
小型の人工衛星を大量に打ち上げて連携させ、宇宙空間に『分散型のデータセンター』を構築するのです。
それぞれの衛星には、『Google』独自のAIチップ『TPU』が搭載されます。
へぇ、小さいのをいっぱい浮かべるのか!
それなら現実味があるのかも?
ええ。『Google』は2027年に、実際にAIチップを積んだ試験衛星を打ち上げる計画を発表しています。
おぉ、再来年にはもう打ち上げ?
『Google』本気モード…!
GoogleのピチャイCEOもこう発言しています。
「2027年には宇宙のどこかにTPUがあるはず」と。
CEO自らですか!
それにしても『Google』のCEOはなんだか可愛い名前をしていますね。
そうですね。
そして、『OpenAI』のサム・アルトマンも黙ってはいません。
そうでした、サムも衛星を打ち上げるんですか?
彼はさらに踏み込んで、ロケット企業『Stoke Space』の買収を検討していたと報じられています。
つまり、ロケットごと自前で持つことで、宇宙へのアクセス権を支配しようとしていたのです。
うわぁ、ロケットごと!?
サーバーを運ぶ手段を買っちゃおうってことか…。
ええ。ただ残念ながらこの交渉は現在ストップしているようです。
『Google』のAIの急激な成長を受けて、緊急事態宣言『Code Red』を社内で発令し、『ChatGPT』の開発にリソースを集中せざるを得ないという現状が関係しているかもしれません。
なるほど、今は『ChatGPT』を賢くするのに手一杯で、宇宙どころじゃないと…。
でもマスター、宇宙といったらやっぱり、イーロン・マスクですよね?
彼は何をしてるんですか?
良いところに気が付きましたね。
現在、宇宙AIインフラの覇権に最も近いのは、間違いなく彼です。
やっぱり!
ニュースで見る『スターリンク』とか持ってますもんね。
ええ。『スターリンク』は、すでに数千基〜1万基規模の衛星を打ち上げ、地球上のどこでもネットが繋がるようにする通信網を引いています。
そして彼には『スターシップ』という、人類史上最大の巨大ロケットもあるのです。
通信網も、運ぶロケットも、全部自前で持ってるってこと!?
最強じゃないですか。
そうですね。
世界の評価も実際に高まっていて、先日、『SpaceX』の推定企業価値が8000億ドル、日本円で約120兆円規模に達したと報じられました。
120兆円!?
それってどれくらいスゴいんですか?
あの『OpenAI』の推定企業価値が約5000億ドルと言われていますが、それを遥かに上回る規模です。
イーロン本人はこの報道を否定しましたが、もし実現すれば世界一の未上場スタートアップになることは確実です。
うわぁ、流石はイーロン!
さらに、Amazon創業者のジェフ・ベゾスもこの領域に参入する意思を表しています。
実は彼が持っている宇宙企業『Blue Origin』で、『10年から20年以内にギガワット級のデータセンターを宇宙に作る』という構想を語っているのです。
ギガワット級…?
なんか強そうですけど、どれくらいなんですか?
簡単に言えば、原子力発電所1基分に相当するような、とてつもないエネルギーを宇宙で生み出し、AIを動かすということです。
原発1個分を宇宙で…!?
『Google』のピチャイに、サム、イーロン、そしてベゾス…。
全員が宇宙を見ていますね!
はい。
彼らは全員、危機感を持っているのです。
それが、次にお話しする『地球の限界』です。
地球の限界
地球の限界…?
どういうことですか?
土地が足りないとか?
土地もそうですが、一番深刻なのは『電力不足』です。
マジさん、AIを動かすためのサーバーの集まり、つまりデータセンターが、将来どれだけの電気を使うかご存知ですか?
えー、ドライヤーとか電子レンジよりはずっと多いくらい?
でも、発電所を増やせばいいんじゃないですか?
それが追いつかないペースなのです。
国際エネルギー機関『IEA』の予測では、2030年までに世界のデータセンターの電力消費量は約945TWh(テラワットアワー)に達すると言われています。
テラワットアワー…?
現在の日本全体の年間消費電力とほぼ同じ量です。
えっ!?
日本中の電気が全部データセンターに吸い取られるってことですか!?
その通りです。
また、もしこのまま地上でAIを増やし続ければ、私たちの生活に必要な電気が枯渇し、電気代が払えないほど高騰する未来が来るかもしれません。
うわぁ、それは困る!
ボクのエアコンがつけられなくなっちゃう!
さらに地上には、データセンターを建てるための広大な土地や、サーバーの冷却に用いる大量の水資源をどう確保するかが問題になっています。
あー、土地も水も無限じゃないですもんね…。
ええ。そして『地政学リスク』もあります。
もはや国家インフラレベルになっているデータセンターは、たとえば戦争が起きたり、政治の影響で規制が入ったりすると、突然稼働できなくなる可能性もあります。
なるほど…。
それで、宇宙に行けば全部解決するんですか?
はい。
まず宇宙空間であれば、天候に左右されず、24時間365日、太陽光を浴び続けることができます。
その発電効率は、地上の最大8倍にもなると言われているのです。
8倍!?
めっちゃ効率いいですね!
たしかに雨も降らないですし。
ええ。そしてサーバーの『冷却』においてもメリットがあると注目されています。
宇宙空間は約-270℃。
これは、地上では効率の悪い「放射冷却」という放熱方法の理想的な環境といえます。
技術的ハードルは残されていますが、地上での冷却のように大量の水を使うことなく、環境負荷の少ない形でサーバーを冷却できる可能性があるのです。
天然の冷蔵庫ってことか!
電気代も浮くし、冷却代も浮く…。
もしかして宇宙って、AIにとって理想郷なんじゃ…?
その通り。
だからこそ世界のトップたちは、巨額の投資をして宇宙を目指しているのです。
実際、実現できるの?
宇宙がAIの理想郷なのは分かりましたけど、本当にそんなことできるんですか?
サーバーって精密機械でしょう?
宇宙に持って行ったら壊れちゃいそう…。
もちろん技術的な壁はありますが、すでに実験は始まっています。
宇宙企業の『Axiom Space(アクシオム・スペース)』は、2025年に国際宇宙ステーション『ISS』へデータセンターを設置し、実際に稼働させる実験を開始しているのです。
えっ、もう『国際宇宙ステーション』で動いてるんだ!
知らなかった…。
そして先ほどお話しした『Google』も、2027年には試験衛星を打ち上げる予定。
商用化は2030年代後半になると見られていますが、着実に現実に近づいています。
うわぁ、本当に来ちゃうんだ…。
でもマスター、日本はどうなんですか?
また蚊帳の外ですか?
いえ、ロケットの打ち上げ能力では負けていますが、日本には大きな「勝ち筋」があります。
それは、宇宙で精密な作業を行う「ロボット技術」や、熱を効率よく逃す「放熱技術」、そして過酷な環境でも壊れない「高信頼性部品」です。
これらの分野で、日本は世界トップクラスの実力を持っています。
たしかに、そういうところは得意そう!
ええ。巨大な宇宙データセンターを維持するには、日本の技術が必要不可欠になるかもしれません。
宇宙は「ロマン」ではなく「次の主戦場」
さて、マジさん。
ここまでAIと宇宙の壮大な計画についてお話ししてきましたが、いかがでしたか?
いやぁ、最初はSF映画の話かと思ってましたけど、電気代の話とか聞いてたら、結構リアルな問題なんだなって感じました。
その感覚は正しいです。
かつて『AIなんて夢物語だ』と言われていた時代がありましたが、今やAIは世界の中心になりました。
たしかに。
今じゃAIがない生活なんて考えられないですもんね。
それと同じことが、宇宙でも起ころうとしています。
電力不足という切実な課題がある以上、宇宙が5〜10年後の『AIインフラの有力な候補地』として、重要な役割を担っていくでしょう。
なるほど…。
宇宙開発はただのロマンじゃなくて、AI時代を生き残るための必然だったんですね。
ええ。ですから『宇宙なんて自分には関係ない』と無視せず、そこに次の大きなビジネスチャンスがあると捉えてみてください。
世界は私たちが思うよりずっと速く、変化しているのですから。
はい!
ボクも宇宙に置いていかれないように、しっかりアンテナ張っておきます!
まずは電気を大切に使うところから始めますね!
それは良い心がけですね。
では本日のデイリーニュースは以上です。
また明日お会いしましょう。