マスター!
『ClaudeCode』って知ってます?
AIのClaudeが、プログラミングしてくれる、っていう。
最近なんか、すごいらしいですよ!
ええ。
『ClaudeCode』なら、私もリリースされた日から使っています。
特に最近の、勢いは目を見張るものがありますね。
えっ…マスター、めちゃ古参じゃないですか。
勢いがすごいって、具体的に、どれくらいすごいんです?
たとえば年間の、売り上げ額でいうと、Claudeを除く、『ClaudeCode』だけでも、約4,000億円あります。
単体で4,000億って…凄まじいサービスですね!
しかも『ClaudeCode』を、契約する企業の数は、2026年の初めから5月までに、4倍に急増しています。
開発元の『Anthropic』の、企業価値は、今年2月に60兆円だったのが、5月末には154兆円。
わずか3ヶ月ほどで2、3倍に膨らんで、ついにChatGPTの開発元、『OpenAI』を追い抜きました。
すごすぎる…でも60兆とか154兆とか、数字が大きすぎて、正直ピンと来ないんですけど…
そうですね。
日本の1年間の国家予算が、過去最大で約122兆円です。
つまり『Anthropic』は、たった1社の価値で、国の1年分の予算を超えてしまったのです。
えっ、国ですよ国!?
日本の1年分の予算を、たった1社の、価値で超えるって…そんなことあるんですか…!?
私も驚きを隠せません。
そして今やAnthropicの、ClaudeCodeは、非エンジニアでも、使わないと損するツールとなっているのです。
非エンジニアでも?
もちろんマスターは、何かClaudeCodeで、プログラミングしてるわけですよね。
作ったもの見せてくださいよ!
そうですね。
たとえばこちら、私が普段使っている、自分の喫茶店の運営、ダッシュボードです。
へぇ、なんですかこれ!?
売上のグラフに、豆の在庫…『今週の仕入れリスト』まで、AIが出してくれるんですか!?
マスター、こんな、ガチで喫茶店を運営してたんですね…!
はい。
日々の運営に必要なものを、自分の店に合わせて、1つにまとめたツールを作りました。
ちなみにこのツール、私はコードを1行も書かずに作っています。
えっ、コードを1行も…!?
嘘でしょう、こんなちゃんと、動くツールですよ!?
ええ。
ツールの要件を、チャットで伝えて、指示を重ねていくだけで、動くようになりました。
指示をするだけで…?
でも、マスターは、プログラミングできますよね?
だから作れたんじゃないですか?
いえ、プログラミングの知識は不要です。
今回は『ClaudeCode』で、このようなツールを、誰でも簡単に作れることを、ClaudeCodeの使い方から、AIでプログラミングする際のコツも、含めてお伝えします。
最後まで見ていただければ、マジさんも明日から、自分専用のツールを自力で作れる状態になります。
ボクも自力で作れる…!
それは1秒も聞き逃せませんね!
Claude Code の限界
でもマスター、喫茶店のダッシュボードって、便利そうではあるんですけど、ちょっと地味じゃないですか?
せっかくClaudeCodeを、使うなら、ボクは、世界を変えるようなゲームを作りますよ!
マジさん。
ClaudeCodeが、あるからといって、一人で何でも作れるわけではありません。
実際にClaudeCodeの、限界を体験いただくのが、良いですね。
たとえば、ClaudeCodeを開いて、世界的なゲームの例として、こういうお題で、作ってみましょう。
おっ、マスター、やる気ですね!
これぞまさに、ボクが思い描くレベルですよ!
ええ。
エンターを押して、ClaudeCodeに、作らせてみます。
マスター、今ボクの頭の中、すでにゲーム実況の構成まで、出来上がっちゃってます!
さて、ゲームが完成したようですね。
起動してみましょう。
えっ……これがあの、世界的なゲーム…?
マジさん、せっかくですから、操作してみてください。
は、はい…矢印キーで、動かすのか…えーと、走り始めてっと。
えっ、やりにく…!
ボク、四角が、ただ道路を1週走る、だけのものを、世界的なゲームと呼ぶ自信はないんですけど…
そうですね。
ちなみにこういった、ゲームの作り方で、作ったものは、個人で試して遊ぶ分に留め、公開することは控えてください。
パクリになっちゃいますしね。
第一この出来じゃ、公開なんてとてもできないです…
今簡単に、ご覧いただいたように、ClaudeCodeがあるといっても、一人で、しかも非エンジニアの方が、作れるものには限界があります。
たしかに。
このレベルから、作り始めるんじゃ、先が思いやられます。
他にもこういう、一人で作るのは、難しいものってあるんですか?
ええ。、大きく3つ。
今試してみたような、本格的でリッチな、ゲーム全般、『Instagram』や『TikTok』、『YouTube』のような、大規模プラットフォーム、それから商用の、月額課金のアプリなどです。
ええっ、3つともボクが、思い描いてたやつ、ばっかりじゃないですか…!
なんで難しいんですか?
AIなら全部やってくれるんじゃ…
ひとことで言うと、考えることが増えすぎるからです。
セキュリティ、サーバー、決済、法律など…。
規模が大きくなったり、商用でお金を取ったりすると、一気に難易度が上がります。
えぇ…じゃあ、ボクみたいな非エンジニアは、結局ClaudeCodeで何もできないじゃないですか…。
ご安心ください、マジさん。
ClaudeCodeで作るべきものは別にあります。
えっ、別に?
それを早く教えてくださいよ!
ClaudeCodeで作るべきは、『自分専用の武器』です。
自分専用の…武器?
なんだかちょっと厨二心をくすぐられます…。
自分専用の武器とは、自分のやりたいことや普段やっている業務に完全に最適化された道具のことです。
先ほどお見せした、私の喫茶店運営ダッシュボードがまさにそれです。
あの売上分析とか、豆の在庫管理が出てたやつですね!
……あっ、でも正直ああいうのって、ぶっちゃけExcelとかでも作れちゃいそうな気もするんですけど…それじゃダメなんですか?
良い質問ですね。
Excelのような、市販のツールは、世界中のなるべく多くの人に、売るために作られた汎用品。
私やマジさん、ひとりひとりの仕事に、ぴったり最適化されているわけではありません。
たとえば私の場合、喫茶店では毎週、コーヒー豆の発注量を決めなければなりません。
これが、なかなか大変でした。
発注って、足りなくなりそうな豆を多めに頼むだけに感じますけど。
いえ、それが奥深くて、在庫の残量、先週の売上、季節の動向、それから常連さんの好みの変化…いくつもの要素が、組み合わさっています
なるほど…それはたしかに大変そう。
ただ自分専用の、ダッシュボードを、作ってからは、AIが在庫・過去の売上、常連さんの好みの変化などを、全部加味して、、今週の発注量を、提案してくれるようになりました。
私はその提案を確認して、承認ボタンを押すだけで、発注まで完了します。
ボタンを押すだけ!
すごい、マスターのお店特有の、事情に完全に合ったツールになっているわけか!
その通りです、誰しも自分の仕事には、特有のやり方や、事情があります、完全にフィットする、自分が最も使いやすい道具は、市販品では手に入らないのです
市販品では手に入らない、ボク専用の武器、欲しくなってきました!
まずは、今マジさんが、手動でやっている、面倒な業務を自動化するツールから作ってみるのが良いでしょう、失敗しにくいですし、できあがれば、毎日の仕事で価値を実感できるはずです
なるほど、わかりました!
自動化したい、面倒な作業、いっぱいありますよ!
良いですね、今日は実際に、マジさんの面倒な業務を、自動化するツールを、一緒に作ってみましょう、Claude Code がある今、対話するだけで、誰でも自分専用のツールを作れますから。
そもそも Claude Code とは
まずは、今から使う Claude Code とは、そもそもどういうものなのか、簡単に知っておきましょう、マジさん、1つだけ質問です、Claude Code と、普通の Claude、何が違うと思いますか?
あ、それ簡単ですよ、Claude Codeって名前のとおり、プログラミング専用の、賢いモデルが、載ってるんですよね?
普通のClaudeのすごい版、って感じです
いえ、違います
Claude Code に、載っている、モデルは普通の Claude とまったく同じものです
えっ、中身が同じなら、何が違うんです?
違いは2つだけです
1つ目の違いは、『システムプロンプト』というもの、会話全体を通して、勝手に読み込まれる、裏側の指示書のようなものです
え、ボクが知らないうちに、読み込まれる指示書が、あるってことですか?
はい、Claude Code では、システムプロンプトが、コードを書く作業に、最適化されており、PC にインストールした、Claude アプリの中に、内蔵されています
へぇ…アプリの中に、プログラミング用の、指示書が最初から入ってるってことか
その通り
2つ目の違いは、PC の中のファイルや、アプリを、直接読み書きできること
普通の Claude は、ただ画面上で、やり取りするだけ、一方 Claude Code は、PC の中のファイルを、直接書き換えたり、作ったツールを立ち上げて、動作チェックしたりまで、してくれます
なるほど!
中身のモデルは、普通の Claude と同じで、周りの仕組みが違うだけなんですね、それなら、変に身構えなくてもよさそうです!
ええ、コード特化の指示書と、PC を直接操作できる仕組み、この2つをClaudeに、組み込んだものが、Claude Code です、Claudeに課金していれば、同じClaudeの、デスクトップアプリ上で、使えます
では、実際に、Claude Codeを、使っていくにあたって、はじめに押さえておきたいポイントを、3つお伝えします
今、全てを完全に、理解する必要はありません、ざっくり掴めれば大丈夫です
3つのポイントですね!
わかりました!
1つ目のポイントは、『作業フォルダ』の設定、Claude Code に、『どこで作業してもらうか』を、最初に教える必要があります、分かりづらければ、デスクトップで構いません
まずはClaudeCodeに、作業場所を教えるんですね。
2つ目のポイントは、『モード切り替え』。
こちらのボタンを押すと、表示されるように、ClaudeCodeには、いくつかの動作モードがあります。
基本的に使うのは、計画を立てる『プランモード』と、自動で実装してくれる『自動モード』、こちらの2つです。
使い分けは、後ほど実際に使ってみる際に、自然に分かりますので、今は『2つのモードを使い分ける』とだけ覚えれば、問題ありません。
モードの切り替え!
なんだかプロっぽいですね!
明日から会社でも、今ボクプランモードなんで、って言って、何もせずに帰れたらいいんですけど…!
3つ目のポイントは、『Git』。
コードの変更履歴を保存して、必要なら元の状態に戻せる仕組みです。
ちなみに変更履歴の単位は、コミットと呼ばれます。
間違えても元に戻せるので、安心して試行錯誤できます。
ぎ、Gitにコミット…?
なんだか急に、響きが難しくなりましたね…。
慌てる必要はありません。
Gitは、使いながら慣れるのが一番の近道です。
今は、コードの変更履歴を管理してくれるGitという仕組みがある、これだけ覚えておけばOKです。
Gitを使った履歴の管理は、ClaudeCodeに頼めば、代わりにやってくれます。
それならボクでも触れそうです、安心しました!
ええ。
これで、ClaudeCodeを使う準備は完了です。
今から実際に、ClaudeCodeを使って、ツールを作っていきます。
では、早速、どんなツールを作るか、決めましょう。
マジさんが普段から、面倒だと感じている業務はありますか?
あ、あります、あります!
実はボク、上司から、プロジェクトの進行管理を雑に振られちゃってて…。
本当はボクの仕事じゃないのに。
毎朝、チーム全員のタスク状況を、タスク管理ツールで1個ずつ確認して、遅れてる人にチャットでつついて、最後に進捗をまとめて、上司に報告してって。
いつも1時間は溶けてるんですよ。
そのせいで自分のタスクが、全然進まなくて…!
それは大変ですね。
では、その毎朝のタスク管理と報告を自動化する、このような『進捗ダッシュボード』が、自動でSlackに投稿されるようにしましょう。
えっ、そんなことできるんですか!
毎朝の作業が、自動で終わったら、本当に助かります…!
ええ。
では、ツールをどう作っていくか、大まかな流れを押さえます。
やることは大きく3ステップ。
1、進捗ダッシュボードに欲しい機能の詳細を固める。
2、ダッシュボードの『見た目』を作る。
3、見た目ができたら、裏でデータを動かすための『中身のしくみ』を作る、です。
この流れで、今回最もお伝えしたい、『AI時代のプログラミングのコツ』を、順に5つご紹介します。
AI時代のプログラミングのコツ…!
ワクワクしますね!
ツール作成① 欲しい機能を固める
ではまず、進捗ダッシュボードに欲しい機能の詳細を、ClaudeCodeと対話しながら固めましょう。
ここで早速、「AI時代のプログラミングのコツ」1つ目、『grill-me』スキルを使う、です。
ぐ、grill…?
グリルって、お肉とか焼くやつのグリルですか…!?
『は、やりたいことを具体化するため、ClaudeCodeに『私を質問攻めにして』とお願いするスキルです。
『スキル』というのは、よく使う手順を、ClaudeCodeに、あらかじめ教え込んでおく仕組みのこと。
一度保存しておけば、その後はいつでも、スキルを呼び出せます。
し、質問攻め…!
ボクをグリルするから、『grill-me』なんですね。
その通り。
非常にシンプルな指示で、今回のようなツール作り以外にも、企画書の叩き台や旅行計画など、ぼんやりしたアイデアを、具体化したいあらゆる場面で使えます。
へぇ、めちゃくちゃ便利そう…!
ボクの『なんとなくやりたい』案件、全部グリルしてもらお!
まずは実際に試してみましょう。
『/grill-me』と打てば、このようにスキルを呼び出せます。
そのまま送信すると、何について具体化したいか、聞かれました。
マジさん、今の業務の悩みと、どんなツールが欲しいのかを、ClaudeCodeに伝えてみてください。
は、はい!
えーと…毎朝のタスク管理が面倒だから、なんとかしたいです。
タスク管理ツールを自動で見て、遅れている人をプッシュして、現状の進捗をダッシュボードにまとめて、Slackで上司に報告してくれるツールが欲しいです、と。
すると、ClaudeCodeが、早速質問を返してきます。
どれどれ…データはどこから取るか、か。
選択肢がありますね。
ボクの会社はタスク管理ツールに、Asanaを使っているので、Asanaで!
えっと次は、何を遅延とみなすかですか。
うわ、細かい!
ボク、ここまで考えてなかったです…!
って、その次の質問は、『cronで起動しますか?』
『タイムゾーンはJSTで固定しますか?』
…って、急に何の話してます?
ボク、もう完全に置いてかれてるんですけど…!
心配不要です。
こういう専門用語が混じった質問がきた時のために、おすすめのフレーズが2つあります。
入社したての新卒社会人でもわかるように、専門用語は解説しながら説明して。
専門用語解説プロンプト①
専門用語や難解な言葉をAIに伝え、初心者向けに解説し直してもらうためのプロンプトです。
もしくは、『エンジニア1年目でもわかるように教えて』。
専門用語解説プロンプト②
専門用語や難解な言葉をAIに伝え、初心者向けに解説し直してもらうためのプロンプトです。
これを伝えるだけで、ClaudeCodeが、必要な用語は残しつつ、噛み砕いてくれます。
私は『にゅ』と『え』で辞書登録して、いつでも呼び出せるようにしています。
なるほど!
辞書登録ボクもさっそくやります!
では、マジさん、ClaudeCodeからの質問がなくなるまで、1つずつ答えていってください。
わ、わかりました!
えーと、Asanaは読むだけでお願いします…Slackの投稿先は、『#進捗報告』チャンネルで!
…
数分後・・・
マスター、ようやくすべての質問に答えきりましたよ!
けっこう多くて大変でしたけど、どんなツールが欲しいのかが、くっきりした気がします…!
まさにそれが、grill-meの本質です。
どんなツールが欲しいのかが、ぼんやりしたまま、作り始めると、後で『やっぱり違った』『この機能いらなかった』と、大きなやり直しが発生します。
grill-meで、最初に詰め切るのが結局一番速いのです。
なるほど…急がば回れってやつですね。
ええ。
ちなみにこの『grill-me』、もともとは海外の開発者、MattPocockさんが、無料で公開した、英語のスキルで、開発者の間で、大きな話題になったものです。
私は日本語の方が、チューニングしやすいので、日本語に書き換えたものを使っています。
こちらのリンクから、スキルのファイルをダウンロードして、サイドバーのカスタマイズから、スキルをアップロードすれば、誰でも使えるようになります。
内容はこんなにシンプルなのに、バズるなんてすごい…!
設定も簡単でいいですね!
ツール作成② 見た目を作る
作りたいツールが明確になったところで、「AI時代のプログラミングのコツ」、2つ目、先に見た目を作る、です。
えっと、見た目って、ボタンとか色とかのことですか?
はい。
実はツール作りは大きく2つの部分に分けられます。
画面に映っている『表側』と、
裏でデータを処理したり、保存したりしている『裏側』。
『見た目から作る』というのは、先に表側だけを作ることです。
ただし、表側だけだと、データの保存はできません。
画面上でデータを入力して変更しても、ページを更新すると消えてしまいます。
あくまで、『見た目を先に固める』段階だと思ってください。
画面の見た目だけを先に作ると。
でも、裏側も一緒に作った方が効率良さそうな気がしますけど。
見た目が決まってない状態で裏側も一緒に作ると、いらない機能まで作ってしまったり、途中で『やっぱり別のツールにしたい』と、やり直しが発生したりします。
見た目さえ決まっていれば、何を作るべきかが逆算で見えてくるのです。
たしかに、見た目さえできれば、何を作るかがブレることはないですもんね。
それはそうと、見た目から作るって、何から手をつければいいんでしょう?
ここで、「AI時代のプログラミングのコツ」、3つ目、『プランモード』を使います。
あ、プランモードって、さっき言ってたやつですっけ?
ええ。
ClaudeCodeには、モード設定があり、基本的にプランモードと自動モードの2つを使うと、ご紹介しました。
『自動モード』は、指示すると自動でプログラミングを進めてくれるモードで、後ほど実際にAIにコードを書いてもらう際に使います。
『プランモード』は、ClaudeCodeにファイルへの変更を一切許可せず、計画を立てることだけに専念させるモード。
このプランモードで、見た目を作る計画を立ててもらうのです。
なるほど。
それにしても、ファイルへの変更を禁止って、ボクが上司に『今日の会議は何も発言しなくていいから』って言われる時とまったく同じ扱いですね…。
いきなり自動モードで実装させると、こちらの意図とズレたものが大量にでき上がって、後で大きなやり直しになることが多いのです。
先にプランモードで計画をたて、内容に納得してから自動モードに切り替えて実装。
これが結果的に一番速いのです。
では、早速、『プランモード』に切り替えます。
これでClaudeCodeは、もう勝手に動けない状態、ってわけか。
見た目を考える際は、ClaudeCodeに、『プロのUI/UXデザイナー』として考えてもらうのがオススメ。
UI/UXデザイナーというのは、簡単に言うと、使う人にとって使いやすくて見やすい画面を設計する専門家のことですね。
では早速指示します。
先ほどgrill-meで固めた内容をもとに、プロのUI/UXデザイナーとして、進捗ダッシュボードの見た目の計画を、モダンな開発で立ててください、と送信します。
あの、すみません、マスター。
最後の『モダンな開発で』って何ですか?
これはClaudeCodeに、『最新の作り方で組み立ててください』とお願いするための一言です。
ツールを作るときには、色んな作り方がありますが、今、現場のエンジニアが実際に使っている最新の組み合わせを、ClaudeCodeが選んでくれるのです。
あ、じゃあボクは作り方の名前を全然知らなくても、『モダンな開発で』って一言添えるだけで、最新のいい感じで作ってくれるってことですね!
ええ、その通り。
見た目を作るときも、後の裏側を作るときも、両方で使える便利な一言です。
プランが返ってきました。
shadcnにTailwindという、今どきの道具を使って作ることを提案してくれているようです。
へぇ、それが今のモダンな開発なんですね!
えっと、プラン内容は…と。
お待ちください、マジさん。
ここで、「AI時代のプログラミングのコツ」、4つ目、サブエージェントレビュー、です。
さ、サブエージェントレビュー?
なんですか、その強そうな名前は。
いや、どちらかといえば弱そうか…。
サブエージェントとは、ClaudeCodeの中に、別の役割を持ったAIを立ち上げる機能です。
出てきたプランを、自分でじっくり読む前に、サブエージェントを呼んで、AIにレビューしてもらいましょう。
今回は、『プロのUI/UXデザイナー』役と、『シニアエンジニア』役の2人を同時に呼びます。
プラン内容をプロのUI/UXデザイナーと、シニアエンジニアのサブエージェント2体にレビューさせてください、と打ちこんで送信です。
へぇ!
ClaudeCode上で、別のClaudeCodeを呼び出せるんですね!
でも、1人で作ってるClaudeCodeが、自分でレビューしちゃダメなんですか?
ええ。
自分で作ったものを、自分で見直しさせても、見落としが多くなります。
サブエージェントとして別のAIを立ち上げる利点は、これまでの私たちとの会話の流れ、つまりコンテキストを知らない状態で起動できること。
えっ、これまでの話を知らないのが良い?
はい。
知らないからこそ、先入観なしで本当に客観的な目でプランを評価してくれます。
自分で考えた人は『これでいい』って思ってしまうところを、何も知らない別の人が見ると、おかしいところに気づける、というのと同じ理屈です。
あー、たしかにそれは仕事でもありますね…!
ボクが『これは傑作だ』って書いた企画書も、上司に出した10秒後には『書き直し』って返されますし…!
そうこうしているうちに、レビューが終わったようです。
デザイナー側からは、『遅延タスクはTOP5に絞ってハイライトすべき』や、
エンジニア側からは、『エラー時の表示の計画が欠けている』など。
うわ、結構な指摘が…!
特に『遅延タスクをTOP5に絞る』なんて、ボクが考えてたら気づかなかったやつです…!
ええ。
この指摘をふまえて、プランを更新してもらいます。
この指摘を反映して、プランを更新してください、と送信。
ちなみにこのサブエージェント、デザイナーやエンジニアだけでなく、自分の業務に合わせて、『法律の専門家として』、『マーケターとして』など、色々な役割を立てて使えます。
さて、更新されたプランが出てきました。
ここでようやく、ちゃんと自分で読みます。
マジさん、この内容に違和感はありませんか?
えーと…画面の上部にヘッダー、その下に進捗を一目で示す信号機エリア、遅延しているタスクの一覧、担当者ごとの進捗カード、はい!
ちゃんとボクが欲しかったやつになってます!
ではあとはプランを承認するだけ。
プランを承認すると、プランモードから勝手に自動モードに切り替わって、プランの実装を進めてくれます。
少し待つと実装が完了しました。
本来はここでもう一度、同じサブエージェント2人に実装した内容をレビューしてもらうと、さらに盤石です。
では完成した画面を見てみましょう。
えっ…すごい!
ちゃんとしたダッシュボードができてるじゃないですか…!
ええ。
この後で裏側、つまり中身の仕組みさえ作ってしまえば、この画面がそのまま使えます。
あ、でもよく見たら、この遅延タスクのカードの色、もうちょっと目立たせたいかも…
いいですね。
そういう時は、ClaudeCodeに一言伝えるだけ。
遅延タスクの色をもう少し目立つように調整してください、と送信。
うわ、本当に一瞬で直りました…!
これでダッシュボードの見た目は完成です。
あとは中身を作るだけ。
grill-meで欲しい機能は固まっていますので、今使った『プランモード』と『サブエージェントレビュー』、これをまた繰り返すだけです。
ツール作成③ 中身の仕組みを作る
では中身に取り掛かりましょう。
やることは、見た目のときと同じ流れ。
プランモードでまず計画を立て、サブエージェントレビューです。
あ、本当にさっきと同じ手順なんですね。
ちょっと安心しました。
ええ。
今度はClaudeCodeに、『プロのシニアエンジニア』として計画を立ててもらいます。
先ほど固めた要件と、作った見た目に合わせて、裏側の実装のプランをプロのシニアエンジニアとしてモダンな開発で立ててください、と。
そして、サブエージェントのレビューもまとめて依頼してしまいましょう。
プランを作ったら、プラン内容をシニアエンジニアのサブエージェントにレビューをさせ、レビューを踏まえてプランに必要な修正を加えてください、と。
送信します。
へぇ、レビューと修正まで一気にお願いしちゃうんですか!
ええ。
しばらく待つと、レビュー結果を反映したプランが返ってきました。
うーん、ちょっと詳細が分かりにくいですね。
頭にスッと入ってこないです…!
では、こう指示してみてください。
『構造はアスキーアートで説明して』と。
アスキーアート?
ってなんですか?
AIの回答をご覧ください。
アスキーアートとはこのような、文字や記号だけを並べて作る簡易な図のこと。
ClaudeCodeが処理の流れを図にしてくれました。
おぉ、文字でできた図で表示されてる…!
データがどこから来て、どこに行くのか、頭にスッと入ってきますね!
ええ。
テキストだけだと複雑な内容も、アスキーアートを使って説明させれば理解しやすいです。
AIが短い時間で作ることができるのも、便利な点ですね。
ちなみにClaudeCodeには、毎回のセッションで常に守ってほしいことや、知っておいて欲しいことを書いておける、CLAUDE.mdという仕組みがあります。
今回は詳しく触れませんが、例えば、説明には積極的にアスキーアートを使用する、のようにCLAUDE.mdのファイルに記載しておくと、わざわざ指示しなくてもアスキーアートを使って説明してくれるので楽です。
CLAUDE.mdは、ClaudeCodeに伝えるだけで簡単に作れるので、ぜひ試してみてください。
なるほど!
ちょうど、いちいち指示されずとも分かりやすく説明してよ、って思ってたところです…!
流石ClaudeCode、考えてますね。
さて、ダッシュボードの裏側を作るプランを承認する前に、最後の「AI時代のプログラミングのコツ」、『途中でClaudeCodeの記憶をリセットする』です。
ええっ記憶をリセット?
そんな物騒な…
まずはご覧ください。
/context」と打ちこんで送信すると、このような表示が出ます。
これはコンテキストウィンドウ、つまりClaudeCodeがここまでのやり取りで使った『頭の中の容量』がもう32%埋まっている、ということです。
えっ、ClaudeCodeって、頭がいっぱいになるんですか?
はい。
読み書きした情報量が増えるごとに、判断の精度が少しずつ落ちていきます。
そこで節目で記憶をリセットして、新鮮な状態に戻す、というのが、この5つ目のコツです。
実はClaudeCodeを開発しているエンジニアのThariqShihiparさんも、コンテキストが30〜40%あたりで性能の低下が始まると発信しています。
それを超えてしまうと、性能が落ちた武器で戦い続けるようなものですからね。
半分でリセット…!
もったいない気もしますが、そんなに早く落ち始めるんですか…
ええ。
ちなみに私はもっと前倒しで、『25%〜30%』のあたりでリセットするようにしています。
私の体感ではそのくらいから既に、ClaudeCodeの考えが鈍ってきているように感じるからです。
で、でもマスター、ここまでgrill-meで頑張って答えて見た目も作って、裏側のプランまで完成したのに…リセットしたら、全部消えちゃいません…?
ご安心ください。
リセットする前に、『次のセッションへの引き継ぎ』を作ってもらえば良いのです。
なるほど、夜勤明けの申し送りみたいなものか…!
そうですね。
では、次のセッションの指示を簡潔に考えて、pbcopyしてクリップボードに入れてください、と打ち込んで送信。
セッション引継ぎプロンプト
次のセッションへ、これまでのセッションの内容を引き継ぐためのプロンプトです。
『pbcopy』って何ですか?
聞いたことないですね。
Macで『コピーしておいて』という意味のコマンドです。
Windowsを使っている方は、『clipして』に変えて使ってください。
覚える必要はなく、このフレーズも『つぎ』と打つだけで入力できるよう、辞書登録しておくのがオススメです。
『つぎ』か。
たしかに分かりやすいです!
では、引き継ぎがコピーできたところで、記憶をリセットです。
入力欄に『/clear』と打って送信します。
画面がスッキリしましたね。
これでさっきまでのやり取りはリセットされて、ClaudeCodeは今、新鮮な状態です。
うわ、本当に真っさら…もうここにボクと議論を交わした彼はいないんですね。
では、先ほどコピーされた引き継ぎを貼り付けて送信します。
ClaudeCodeが、固まった要件と現在の作業内容を踏まえて進めます、と理解してくれました。
ではプラン通りに実装を進めてもらいます。
すごい。
リセットしたのに、ちゃんと続きから話せてる…!
ええ。
ちなみに『/clear』に似た機能で、『/compact』というのもあります。
こちらはそれまでの会話を要約することで、頭の中の容量を空けてくれます。
/compact」の方が一般的ですが、作業を開始できるまでに時間がかかるため、スピード重視なら、『/clear』と引き継ぎをコピーするフレーズのセットがオススメです。
へぇ、なんだか裏技みたいでいいですね!
そうこうしている間に、実装が終わったようです。
では、出来上がったツールを実際に動かしてみましょう。
毎朝9時に自動で動く設定になっていますが、ClaudeCodeに指示して、現時点のタスク情報を取得するところから動かしてもらいます。
少し待つと…Slackにメッセージが投稿されました。
遅延タスクの担当者には、自動でメンションをつけてくれていますね。
ダッシュボードを見ると、色は黄信号、遅延タスクが3件、担当者別の進捗カードも揃っています。
す、すごい!!
ボクが毎朝1時間かけてやってたやつが、完全自動で終わってる…!
マスター、これはもう、革命的ですよ!
そうですね。
ちなみに、このツールにAIを組み込んで、さらに進化させることもできます。
え、AI搭載のツールを作れるってこと…?
例えばこのように、AIがタスク状況を見て、佐藤さんのタスクに遅れが出始めています、施策の提案タスクは、余力のある渡辺さんに振るのがオススメです、と提案してくれる。
ただ進捗を可視化するだけではなく、『次に何をすべきか』まで、AIが考えてくれる、なんてこともできるのです。
えっ、それもう、ボクの上司より仕事してくれてるじゃないですか…!
鈴木さん遅れてるから、他の人のフォロー入れて、って、いつもボクが上司にやってもらってる指摘そのものですよ…!
ええ。
今日は実装まではお見せしませんが、慣れてきたらAIを搭載する、なんてことも、簡単にできるようになります。
ただし、はじめにgrill-meから始めることを忘れずに。
grill-meで要件を詰めて、プランを立てて、サブエージェントにレビューしてもらえば、実装はこんなにスムーズに進むんですね…!
もう実装なんておまけみたいなものじゃないですか…!
いい言語化です。
逆に言うと、実装中につまずく人の多くは、その前の『詰め』を飛ばしている。
コードを書く前の詰めを丁寧にやれば、ClaudeCodeは驚くほど効果的に動いてくれるのです。
最後に、ClaudeCodeとよく比較されるツール、ChatGPTの『Codex』も、簡単にご紹介しておきます。
『Codex』はClaudeにおけるClaudeCodeのように、プログラミングに特化したChatGPTのようなもの。
『ChatGPT』に課金していれば、追加コストゼロで『Codex』が使え、使っていても利用制限に引っかかることはほとんどありません。
えっ、追加コストゼロで、しかも無制限気味に使える…!
それはお得ですね…!
ええ。
『ClaudeCode』に比べると、「/grill-me」などのskill機能が使えない欠点はありますが、すでに『ChatGPTPlus』に課金している方は、『Codex』もぜひ試してみてください。
マスタークエスト
ここで、今回のマスタークエストです。
あなたが今抱えている面倒な仕事を1つ思い浮かべて、それを楽にする自分専用のツールがどんなものか、『grill-me』を使って言語化してみてください。
すでにChatGPTに課金している方は、Claudeではなく『Codex』でも問題ありません。
今回のまとめ
さて、今回マジさんの業務を自動化するツールを作りながら、お伝えしたAI時代のプログラミングのコツ、5つを振り返りましょう。
1つ目、grill-meスキルを使って、欲しい機能を言語化する。
2つ目、先に見た目から作る。
3つ目、プランモードを使って、計画を立てる。
4つ目、サブエージェントにレビューをさせる。
5つ目、節目でClaudeCodeの記憶をリセットする、でしたね。
マスター、ボク正直、今日までClaudeCodeを使ってなかったこと後悔してます。
前から凄いらしいって聞いたことあったんですけど、プログラミングの知識がない自分には、関係のないものだって思っちゃってました。
正直に話してくれて、ありがとうございます。
実際に使ってみてどうでしたか?
拍子抜けでした。
プログラミングのコードを書くところが、一番すごくて難しいと思ってたのに…やってみたら、コードを書くのっておまけだったんですね。
本当に重要なのは、AIと対話して、『どんなものが欲しいか』を一つずつ言葉にするところでした。
良い気づきですね、マジさん。
ClaudeCodeがある今、必要なのは、プログラミングの知識よりも、自分が欲しいものを言葉にする力。
それはAIが、どれだけ賢くなっても、人間にしかできないことです。
欲しいものを言葉にする…それなら、ボクいくらでもできます…!
ええ。
まず1つ、自分の道具を作れば、また次も作ってみようと思える。
そうして、道具を作っていく中で、できることがどんどん増えていくのです。
はい!
もう、アイデアが止まりません。
毎月の経費精算も、会議の議事録づくりも…ボク専用の武器で、ぜんぶ自動化してみせます!