これさえ押さえれば取り残されない、最先端のAIニュースを1日1つお伝えします。
マジさん、現在「最強」とされるAI『Gemini 3 Pro』を、ある特定のスコアで明確に超えるAIが登場したのをご存知ですか?
えぇっ、また最強更新ですか?
もう多すぎて追えませんよ!
そうですね。そのAIの名は『DeepSeek V3.2』。
あ!DeepSeekって前にニュースで聞いたことあります!
なんか大変なことになってませんでしたっけ?
ええ、よくご存知ですね。2025年1月、当時の最先端AIに匹敵するDeepSeek R1の登場で起きた『DeepSeekショック』と呼ばれる事件のことでしょう。
それです、それ!
結局、何が起きた事件なんですか?
当時、DeepSeekは古めのAIチップを使い、他社の1/10ほど安く開発したと発表しました。
その真偽は怪しまれていますが、結果、AI業界の絶対王者、NVIDIAの株価はたった1日で約17%も暴落。
日本円にして約93兆円もの時価総額が吹き飛んだのです。
えぇ、たった1日で93兆円…!!
影響が大きすぎる…。
ええ。そして今回、再び現状の最強モデルに匹敵する性能をDeepSeekが叩き出した。
これもまた、AI業界に大きな影響を与えることは間違いないでしょう。
なるほど…。でも、それだけスゴいAIなら、ボクも使ってみたいかも。
そうですね。今日は、「DeepSeekは、ぶっちゃけ使えるのか?」そして「このニュースが私たちの生活にどう影響するのか」、徹底解説していきます。
気になります!
DeepSeekってなに?ぶっちゃけ使えるの?
まず、『DeepSeek』とは一体何者なのか。
DeepSeekは、中国のスタートアップ企業が開発しているAIです。
え、中国の企業なんですか?
使ったらなんか情報を抜かれないかちょっと心配です…。
そうですね。そのリスクも踏まえた上で「ぶっちゃけDeepSeekは使えるのか?」という結論からお伝えします。
ズバリ、多くの人にとって「使う必要はありません」。
おお、はっきり言い切りましたね!
はい。少なくともChatGPTやGeminiに課金しているなら、あえてDeepSeekを使うメリットはないでしょう。
でも、最強超えの性能なんですよね?
ええ。ですが、DeepSeekがGemini 3 Proを超えたのは、あくまで特定の分野においての話。
主に「数学」の分野です。
計算が得意ってことですか。
そうですね。実際に行われたテストの結果を見てみましょう。
ハーバード大学とMITが主催する数学トーナメントの問題を解かせたところ、DeepSeek V3.2-Specialeの正答率は99.2%でした。
99.2%!?
ほぼ満点じゃないですか!
はい。Speciale版という推論特化のバージョンのスコアではありますが、非常に高いですね。
対するGoogleのGemini 3 Proは97.5%。
なるほど…。頭脳戦ではGoogleに勝っちゃってるわけですね。
ただし、より実際の仕事に近いプログラミングタスクのテスト、LiveCodeBenchでは、Gemini 3 Proが90.7%なのに対し、DeepSeekは88.7%と、僅差ですが負けています。
あー、やっぱり実践ではGoogleが強いのか…。
さらにDeepSeekには、明確な弱点があります。
ほう、なにが弱いのですか?
ズバリ「使い勝手」です。
例えば、画像や音声の処理能力といったマルチモーダル性能は、Gemini 3 Proの方が数段上です。
あー、カメラで撮って「これ何?」とか聞くやつですね。
ええ。それに、Google Workspaceとの連携のような便利な機能もありません。
純粋な性能としては優秀でも、「便利なパートナー」としては、まだGemini 3 Proに軍配が上がります。
なるほど。頭はいいけど、気が利かない天才肌って感じかぁ。
その例えは的確ですね。ただし、おすすめの使い方はあります。
おっ!なんですか?
「無料の避難所」として使うのです。
ChatGPTやGeminiを無料で使っている方は、無料枠を使い切ってしまったときに、DeepSeekは非常に優秀なサブ機になります。
あー!たしかに、それはいいですね!
ただし、先ほどマジさんが懸念していた通り、DeepSeekが中国企業であるということのリスクは理解しておく必要があります。
やっぱり情報抜かれちゃうんですか…?
ボクとAIの恥ずかしいやり取りが流出したらおしまいですよ…!
それは大事ですね。実際、DeepSeekのプライバシーポリシーには「ユーザーの入力データは学習に使われる」と明記されています。
あくまで「個人で楽しむ範囲」や「機密性のない作業」に留めるのが賢明でしょう。
なんで話題なの?何がスゴい?
でもマスター、ぶっちゃけ使う必要ないレベルなら、なんでこんなに世界中で大騒ぎになるんですか?
良い質問です。まさにここが押さえておくべきポイント。
DeepSeekがスゴいのは、その破格の安さ。そしてオープンであることです。
安さと、オープン?
どういうことでしょう?
ええ。まず安さに関して。
DeepSeekは、Gemini 3 Proと比較して、同じぐらいの難易度・文字数の質問を投げたときの処理コストが約1/15〜1/20 程度だと言われています。
20分の1!?
安すぎません?
そうですね。このレベルの性能のAIとしては最安クラスと言えます。
そしてもう一つが、「オープン」であること。
DeepSeekはAIの設計図を誰でも使える形で公開しているのです。
えっ、公開!?
つまり、その設計図さえあれば、誰でも最強AIを作れちゃうってことですか?
一定の資金さえあれば作れます。
ちなみにマジさん、もし「自分専用の最強AI」を持ちたいと思ったら、いくらかかると思いますか?
えーっと、安くても数百億円とか?
実は、DeepSeekの公開している設計図を使えば、約3,500〜5,000万円で実現できる可能性があるのです。
え!意外に安い!
結構払える企業は多いんじゃ!?
その通りです。DeepSeekの場合、AIを動かすのに必要な頭脳であるGPUの購入が数千万円で済みます。
つまり、Googleのような超巨大企業でなくても、中小企業がGeminiクラスのAIを持てる時代が来たのです。
うわぁ…!それは夢がありますね!
『株式会社マジ』作っちゃおうかな。
そうですね。特にセキュリティの理由で他社のAIを使えない企業にとっては、自社サーバーで動かせる最強AIというのは大きな魅力でしょう。
でもそれ、DeepSeekに情報が漏れるんじゃないですか?
いえ、あくまで設計図をダウンロードするだけで、DeepSeekとの通信はありません。
設計図のプログラミングコードに悪質なトラップが仕掛けられている可能性はゼロではありませんが、公に公開しているものですから可能性は低いでしょう。
あーなるほど、そういうことですか。
それにしても、DeepSeekはどうして安くすることができたんですか?
理由は技術的なブレイクスルーにあると言われています。
公式が発表した『DSA(DeepSeek Sparse Attention)』と呼ばれる技術です。
ディーエスエー…?
なんか難しそうです。
簡単に言えば「つまみ食い計算」です。
これまでのAIは、長い文章を読むときに全文を読んで計算していましたが、DeepSeekは、はじめに重要な部分だけをピックアップします。
これにより、計算にかかるコストを劇的に下げました。
なるほど、サボり上手ってことか!
でも、サボっても性能は落ちないんですね。
その通りです。その性能を支える1つが、『Thinking in Tool Use』。
DeepSeekは、道具を使っている間も思考を停止せず、考え続けられるのです。
考えながら道具を使う…?
普通のことに聞こえますけど?
実は、AIにとっては難しいことなのです。
例えばWeb検索などの道具を使うたびに、それまでの思考が一度途切れてしまうのが一般的でした。
DeepSeekはこれを克服したと発表しています。
へぇ〜!いろんな工夫の塊なんですね。
さらに、アメリカの輸出規制で最新のNVIDIA製GPUが手に入らない中、中国製のものでもAIを動かせるように最適化を進めている点も見逃せません。
これがあのNVIDIA一強の地位を脅かしているのです。
今後の展望:私たちへの影響
NVIDIAはまた株価が下がっちゃうんですかね?
可能性は否定できません。
最先端AIに匹敵する性能、かつ安いAI『DeepSeek』の登場は、「今のAI開発は金食い虫で、儲からないのでは?」という懸念を投資家に広げています。
なるほど。それはたしかにAI業界が注目するわけだ。
でもマスター、それって投資家とか企業の話ですよね?
ボクたちには関係ないように感じますけど。
いいえ、大いに関係あります。
DeepSeekの登場は、AI業界全体に「価格競争」という波を引き起こすでしょう。
価格競争?
つまり、AIがもっと安くなると?
ええ。DeepSeekのような「安くて高性能なAI」が出てきたことで、GeminiのGoogleや、ChatGPTのOpenAIもうかうかしていられないはずです。
おお!じゃあGeminiやChatGPTの料金が今より下がるかも?
その可能性は十分にあります。
あるいは、同じ料金でもっとスゴい機能が使えるようになるかもしれません。
それは嬉しいですね!
ユーザーとしては大歓迎です!
ええ。ですから、企業間のAI競争を見守って大局を見つつ、常に今使うべきAIツールを判断するのが良いでしょう。
マスターのおすすめは、仕事で使うGeminiとプライベートで使うChatGPTの使い分けでしたね!
ええ、その通りです。では本日のデイリーニュースは以上です。
また明日お会いしましょう。