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2026.01.28
教養
初級

【決定版】誰でもAIを賢く使える「プロンプトの超基本」TOP5

AIより自分でやった方が早いは間違っています。なぜなら、AIはもう十分に人間より賢いからです。もしそう思えないなら、あなたのAIへの指示が悪いだけ。今回は、AIの性能を引き出すプロンプトの超基本TOP5を解説。毎日使うAIが最強のパートナーに変わります。

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マジくん

マスター、ボクもうAIに課金するのやめます

マジくん

毎月3,000円も払って、あんなポンコツを雇ってる余裕はありません!

マスター

おや、穏やかではありませんね。

マスター

AIがポンコツですか?

マジくん

だって会議の議事録1つ作ってもらうのにも、結局ボクが全部手直ししてるんですよ!

マジくん

「誰が参加したかわかってない」「重要な議論が抜けてる」ってチェックしてる間に日が沈んでます

マジくん

自分でやった方が早いですよ!

マスター

マジさん、その発言、ご自身の未熟さを露呈しています

マスター

AIがポンコツだと感じたら、それは自分の指示が悪いと考えた方が良いです。

マジくん

ボクの指示が悪い?

マジくん

そんなわけはないですよ!

マジくん

それに、ボクがやった方が早いのは紛れもないファクトです!

マスター

では、ファクトを1つお伝えしましょう。

マスター

最新のAIはIQ130程度と言われていて、すでにほとんどの人間の知能を超えています。

マスター

もちろんIQテストだけで判断できることではありませんが、ポンコツとは程遠い存在です。

マジくん

じゃあどうしてAIはボクの望むような回答をしてくれないんですか?

マジくん

まさかボクより賢いからって、ボクをからかっているんじゃ…?

マスター

違います。

マスター

AIへの指示、つまり『プロンプトの超基本』をマジさんが知らないからです。

マジくん

プロンプトの超基本…?

マジくん

なんですかそれは?

マスター

AIを使いこなすプロたちなら、息をするようにやっている鉄則です。

マスター

しかし、ほとんどの人は知らずにAIを使い、マジさんのように損し続けています

マジくん

え、損してる!?

マジくん

マズいじゃないですか!

マジくん

マスター、その話、今すぐ教えてください!

マスター

ええ、では今回は、知らないと損し続ける『プロンプトの超基本TOP5』をご紹介しましょう。

マスター

紹介する内容を実践すれば、無自覚に制限していたAIの実力が解放され、明日からAIが別人級に賢くなります

第5位:マークダウン形式を使う

マスター

プロンプトの超基本第5位は、「マークダウン形式を使う」です。

マジくん

出た!マークダウン。

マジくん

聞いたことありますけど、よくわからないんですよね。

マジくん

なんでしたっけ?

マスター

マークダウンとは、簡単に言えば「記号を使って文章を見やすくする書き方」のことです。

マジくん

記号を使う…?

マジくん

なんだか難しそう。

マスター

いえ、プロンプトに使うマークダウンは簡単です。

マスター

基本的に見出しにしたい行の頭に「#(ハッシュ)」をつけて半角スペースを入れる、それだけです。

マジくん

えっそれだけ?

マジくん

その記号が何の役に立つんです?

マスター

この記号を使うことで、AIへの指示を意図通りに伝えられます

マスター

まずは、この2つの議事録作成のAIへの指示を見比べてください。

マジくん

どれどれ…うわぁ、左側はなんかごちゃごちゃしてて読みたくないですね…。

マジくん

上司からこんな指示が来たら、そっと画面閉じますよ。

マスター

対して、右側はハッシュ付きの見出しがあるだけで、どういうことが書いてあるのかパッと見で理解しやすくなっています。

マジくん

たしかに分かりやすいですけど、これってボクたち人間が読むときの話ですよね?

マジくん

AIに関係あるんですか?

マスター

ええ。

マスター

マークダウンで書いた文章は構造が明確なので、人間だけでなくAIも読みやすいのです。

マジくん

でもAIって指示文の全部を一瞬で読んでますよね?

マジくん

それなら読みやすさとか関係なさそうですけど…。

マスター

マークダウンなどで構造化された読みやすい文章の方が、AIの回答精度が高くなります

マスター

なぜならAIは、膨大な計算によって、入力された言葉の次にどんな言葉がくるかを予測しているからです。

マジくん

計算して予測?

マジくん

すみませんマスター、どういうことですか?

マスター

例えば、「昔々あるところに」と言われたら、次は何が続くと思いますか?

マジくん

そりゃあ、「おじいさんとおばあさんが」でしょう?

マスター

その通り。

マスター

AIも今マジさんが行った「予測」と同じことをやっているのです。

マスター

与えられた文章の流れから、次に来るべき最も自然な言葉を選び続けて回答を生成しています。

マジくん

へえ~!

マジくん

AIはただの連想ゲームをしてるだけだったということですか?

マスター

ええ、だからこそ指示文の構造化が大事です。

マスター

指示文にハッシュで見出しがついていると、AIは「ここはただの参考資料だな」「ここの部分が命令だな」と、構造をパッと理解できます。

マスター

その結果、質の高い回答を連想しやすくなるのです。

マジくん

なるほど!

マジくん

記号をつけるのはAIに連想ゲームのヒントをあげてたわけか!

マスター

その通り。

マスター

ちなみにこれは、GoogleのAI開発チームも公式ドキュメントで推奨しているテクニックです。

マジくん

Googleのお墨付きなら間違いないですね!

マジくん

…でもマスター、いちいちハッシュを打つのって正直面倒では…?

マスター

確かに毎回ハッシュを入力するのは面倒です。

マスター

そこでよく使う見出しを「辞書登録」しておくのです。

マジくん

出た!辞書登録。

マスター

AIへの指示文でよく使う見出し、「# やってほしいこと」を「」、「# 役割」を「やく」、「# 参考資料」を「」、「# 制約条件」を「」で登録しておくのがオススメです。

マスター

辞書登録しておけば、「や」と打つだけで「# やってほしいこと」が一発で出ます。

マスター

これなら1秒もかかりません。

マジくん

おぉ、これならラクですね!

マスター

ええ。

マスター

そしてもうひとつ、ぜひ覚えておいてほしい記号があります。

マスター

それが「バッククォート3つ(```)」です。

マジくん

バッククォート?

マジくん

この点々みたいなやつですか?

マスター

はい。

マスター

これは「ここからここまでがひとかたまりのデータですよ」と教えるための記号です。

マスター

例えば、プロンプトの中にAIに参考にしてほしい文章を複数貼り付けるとき、そのまま貼るとどこからどこまでが1つの文章なのか、AIが混乱してしまいます。

マジくん

ああ、そういえば前、貼り付けた3つの文章をそれぞれ要約してって頼んだのに、3つの文章全部をまとめた要約が出てきたことがありました。

マスター

3つの文章の区切りが曖昧だったのでしょう。

マスター

このテクニックは特に長い文章を貼り付けるときに効果を発揮します。

マジくん

たしかに、AIの目線で考えると、記号がないと違いがわかりにくいですもんね。

マスター

ええ。

マスター

ちなみに現在、プロンプトにはAIにも人間にも読み書きしやすいマークダウン形式が広く使われています。

マスター

他にも、より専門的なJSON形式やXMLタグと呼ばれる種類もありますが、今回はマークダウン形式だけ覚えておきましょう。

第4位:長いドキュメントには目次を入れる

マスター

プロンプトの超基本第4位は、「長いドキュメントには目次を入れる」です。

マジくん

本とかの最初についてるやつですよね?

マジくん

目次?

マスター

ええ。

マスター

マニュアルや資料などの長いドキュメントをAIに読み込ませるときに、目次があるとAIの性能が上がります。

マスター

ChatGPT、Geminiに並ぶAIのBIG3、『Claude』の開発元Anthropicも目次付きで作ることを推奨しています。

マジくん

AIの開発元が推奨しているんですか!

マジくん

たしかに効果がありそうですね。

マスター

はい。

マスター

正確には『Claude Code』と呼ばれるClaudeでプログラミングができるツールの公式ドキュメントに書かれていることです。

マジくん

なるほど。

マジくん

でもどうして目次が必要なんでしょう?

マスター

その理由をお話しする前に、AIを賢く使う鍵となる「コンテキスト」の重要性を理解する必要があります。

マジくん

コンテキスト?

マジくん

えっと…あれあれ。

マスター

AIにやってほしいことの「前提や背景」のことです。

マスター

例えば誰に向けた資料なのか、これまでの経緯はどうか、などの情報ですね。

マジくん

なるほど。

マジくん

でもいちいち背景を説明するのはめんどくさい…。

マジくん

AIがいい感じにやってくれないんですか?

マスター

その考えは危険です。

マスター

コンテキストを渡さずにAIに仕事を頼むのは、初めての美容室で「いい感じにして」とだけ頼んで放置するようなもの。

マジくん

え!やばい、ボクそれよくやっちゃいます…。

マスター

例えば明日、お堅い役員へのプレゼンがあるのに、美容師が良かれと思って「チャラいホスト風の髪型」に仕上げてきても文句は言えません

マジくん

うわぁ、めちゃくちゃ困りますね…。

マスター

まさにAIも同じで、背景情報がなければこちらが欲している答えが出せない

マスター

だからこそコンテキストを丁寧に渡して、自分の頭では分かっているけどAIが知らない情報をなくす必要があるのです。

マジくん

なるほど。

マジくん

とはいえ丁寧に説明してたらそれだけで日が暮れちゃいますよ!

マスター

そうですね。

マスター

ですから、手元に資料やドキュメントがある場合、それをそのままAIにまるっと渡すのがラクです。

マスター

しかし、コンテキストが長くなるほど、AIは回答するのに必要な情報を適切に見つけられず、迷子になります。

マジくん

たしかに社内マニュアルとか会議資料とか文字数すごいですからね。

マジくん

あ、もしかしてここで目次が役に立つ!?

マスター

ご明答。

マスター

冒頭に目次があるだけで、AIは膨大なコンテキストの中から、回答に関係のありそうな部分を効率よく参照できます。

マスター

先ほどのマークダウンで見出しを作ることとセットで効果を発揮します。

マジくん

なるほど!

マジくん

「あ、予算の話はこの辺に書いてあるな」って感じでアタリをつけられるわけか。

マスター

その通り。

マスター

結果としてAIの連想ゲームの精度が上がり、良い回答が得られます。

マジくん

目次大事ですね!

マジくん

ちなみにマスター、長い資料ってどれくらいから「長い」って判断すればいいんでしょう?

マスター

良い質問ですね。

マスター

Anthropicの公式ドキュメントでは、「100行以上なら目次を入れるべき」とされています。

マスター

日本語の文字数に換算すると、1行40〜60文字としておよそ5,000文字前後が目安ですね。

マジくん

ああ、マニュアルとかなら余裕で超えちゃいそう。

マスター

ええ。

マスター

なのである程度まとまった資料を渡すときは、基本的に目次をつけましょう。

マジくん

わかりました!

マジくん

でも目次作るの地味にめんどそう…。

マスター

AIに作らせれば一瞬です。

マスター

読み込ませたい資料をAIに渡して、「この資料の目次を作成して」と指示する。

マスター

そして出力された目次をコピーして、資料の先頭に貼り付ける。

マスター

これだけです。

マジくん

うわあ、これなら一瞬!

マジくん

これはたしかにやらない理由がない!

第3位:指示の最後に「やってほしいこと」を書く

マスター

第3位は、「指示の最後に『やってほしいこと』を書く」です。

マジくん

最後?

マジくん

いやいやマスター、ビジネスの基本「結論ファースト」って知ってますか?

マジくん

最初に要件を言うのが鉄則なんですよ。

マジくん

ボクもこれまで何回話してる途中に「話が長い」って遮られたことか…。

マスター

人間相手ならその通りですね。

マスター

ただAIの場合、最も重要な指示を最後に持ってくるのがおすすめです。

マジくん

え、どうして?

マスター

ここにも「AIは連想ゲーム」という話が関係してきます。

マジくん

「昔々」って言われたら「おじいさんとおばあさんが」って続くやつですね。

マスター

そうです。

マスター

つまり、AIが出す内容は直前の言葉から強い影響を受けるのです。

マスター

だからこそ、AIに一番やってほしい指示は、AIが回答を生成する直前、つまりプロンプトの最後に置くべきなのです。

マジくん

さすがマスター!

マジくん

理にかなってます!

マスター

ただAIは、最初の情報にも注目しやすい傾向があります。

マジくん

え、そうなんですか?

マジくん

さっきの「連想ゲーム」の話だと最初の方は忘れちゃいそうですけど。

マスター

これは連想ゲームとは別の理由、AIが学習してきたデータに関係しています。

マスター

世の中の多くの文章、例えばニュース記事や論文は、大抵一番最初に重要なことが書いてありますよね?

マジくん

まさにボクが言ってた結論ファーストが求められますもんね。

マスター

AIはそういう結論ファーストの文章データを大量に学習しているので、「冒頭には大事なことが書いてある」「そこを見れば良い回答を予測しやすい」という癖がついているのです。

マジくん

ボクたち人間がよく読む文章にAIも適応してるってことか!

マスター

そして、指示文の最初と最後が注目されるなら、逆に言えば情報の「真ん中」は最も忘れられやすい。

マスター

これをスタンフォード大学の研究では「Lost in the Middle(ロスト・イン・ザ・ミドル)」と呼んでいます。

マジくん

ロスト・イン・ザ・ミドル…何かの技名みたいでかっこいい。

マジくん

あれ、でも結局、最初と最後のどっちに指示を書けばいいんでしょう?

マスター

私のおすすめは、指示、つまりやってほしいことは最後。

マスター

そして最初には役割を記載する「サンドイッチ構造」がおすすめです。

マジくん

サンドイッチ?

マジくん

間に何を挟むんですか…?

マスター

実際にプロンプトを書きながらご説明しましょう。

マスター

例として、長時間の会議の書き起こしから、決まったことを上司に報告するメールをAIに作ってもらいます。

マスター

まず「最初」には、AIにずっと忘れないでいてほしい「役割」を書きます。

マジくん

AIには役割を与えた方がいいって聞いたことあります。

マジくん

どんなことを書けばいいんですか?

マスター

今回は上司への報告ですから、「あなたは世界一優秀なプロジェクトマネージャーです」とでもしておきましょう。

マスター

このようにAIに職種やポジションなどの役割を与えると、そのポジションになりきって最適な回答をしてくれます。

マジくん

なるほど、どういう立場で考えて欲しいのかを役割で指定できるのか。

マスター

その通り。

マスター

ただ、役割にこだわりすぎる必要はありません。

マスター

次にプロンプトの「真ん中」。

マスター

会議の書き起こしとして、文字起こししたテキストを貼り付けます。

マジくん

へぇ、会議の書き起こしを真ん中にするんですね!

マスター

はい。

マスター

AIが最も忘れやすい「真ん中」は、指示そのものではなく、あくまで参照する資料を置くのに適しています

マスター

資料が複数ある場合は、「# 参考資料」の見出しの中にそれぞれの資料の見出しを作成して記載すると良いでしょう。

マジくん

たしかに、言われてみれば資料よりも指示の方が大事です。

マスター

ええ。

マスター

そして指示の最後。

マスター

最も重要な指示である「# やってほしいこと」を書きます。

マスター

「以上の会議の書き起こしから『決定事項』と『ネクストアクション』を抽出し、上司への報告メール形式で出力してください」と。

マジくん

「回答の直前が一番効く」から、最後に指示するんでしたね!

マスター

この「サンドイッチ構造」で作れば、AIは役割を理解し、資料を読み込み、最後に直前の指示を受け取って回答し始める。

マスター

AIが圧倒的に理解しやすい指示ができます。

マジくん

完璧な作戦…!

マジくん

たしかにこれならAIも実力を発揮できそう!

マスター

ええ。

マスター

ちなみにGeminiの公式ドキュメントでも、指示や質問はプロンプトの最後に置くことが推奨されています。

マジくん

へぇ、あのGoogleも最後推しなんですね。

マスター

一方で、ChatGPTの開発元のOpenAIは、「最初と最後の両方に置くのが理想」としています。

マスター

私が実際にAIを使い倒している感覚としては、基本的に最後にだけ指示するので十分です。

第2位:フォーマットではなく具体例を渡す

マスター

第2位は、「フォーマットではなく具体例を渡す」です。

マジくん

フォーマットと具体例…?

マジくん

どっちも同じようなものじゃないんですか?

マスター

いいえ、全く違います。

マスター

例えば日報を書かせるとき、「# 出力フォーマット」として「業務内容、所感」といった項目名だけを並べて指示するのがフォーマットです。

マジくん

え、それダメなんですか!

マジくん

よくフォーマットを指定して、中身をAIに作らせてたんですけど…。

マスター

フォーマットさえ渡せばAIが良い感じに中身を埋めてくれるという考えは間違いです。

マスター

実際に、フォーマットを指定する場合と、具体例を入れる場合で比較してみましょう。

マスター

先ほどの日報の例で、まずはマジさん、いつもやっているように指示してみてください。

マジくん

おっ、任せてください!

マジくん

えーと、いつものフォーマットを貼り付けてっと。

マジくん

そういえば前の日報で無駄に文章が長いって言われたので、「簡潔にわかりやすく書いて」とも指示しちゃいます!

マジくん

あとは業務はこれで…どうですか!

マジくん

この洗練されたフォーマット指定。

マジくん

これで完璧な日報が出てくるはずです!

マスター

では、AIの回答を見てみましょう。

マジくん

え、何これ、スカスカじゃないですか!

マスター

フォーマット通りで、かつ「簡潔に」書かれていますね。

マジくん

いや、たしかにそうですけど!

マジくん

所感「次のアクションが見えた一日だった」…こんな日報出したら、上司にやる気あるのかって怒られますよ!

マスター

これが「フォーマット」の限界です。

マスター

マジさんが「簡潔に」と言葉で指示しても、それが各項目「1行だけなのか」、それとも「3〜5行程度なのか」、AIにはマジさんの望む適切なニュアンスが伝わらないのです。

マジくん

じゃあもっと詳しく指示を書かないとダメってことですか?

マスター

いえ、言葉で説明しようとすればするほど、同じような泥沼にはまります。

マスター

そこで「具体例」の出番です。

マスター

マジさんが過去に書いて、上司に「よく書けてるな」と褒められた日報はありますか?

マジくん

もちろんあります!

マジくん

先週の金曜日の日報は自分でも会心の出来でした!

マスター

では、その「会心の日報」をまるっとコピーします。

マスター

今回はAIに与える役割は省略して、過去に褒められた日報を具体例のところに貼り付けて、今日の業務、そしてやってほしいことを指示します。

マジくん

具体例入れたら、出力フォーマットは指示しなくていいんですか?

マスター

必要ありません。

マスター

AIは見本を見れば、「ああ、項目は4つか」「所感はこのくらいの熱量で書くのか」と、構造も雰囲気もすべて察してくれます

マスター

では実行してみましょう。

マスター

…すぐに出力されましたね。

マジくん

どれどれ…おぉ、具体的な数値や事例の厚みが不足とか、課題をその場で整理しきれなかったとか…ボクが書きたかったのはこういう日報です!

マスター

これが「具体例」の威力です。

マスター

フォーマットを指定して言葉で説明するより、完成品を見せる方がAIは遥かに高い解像度で理解してくれます。

マジくん

すごい…具体例を見せるだけで良かったんだ!

マスター

ちなみに、Claudeの開発元、Anthropic社の公式ドキュメントでも、AIにとって具体例は「千の言葉に値する」と書かれています。

マジくん

千の言葉に値する…!

マジくん

まさに百聞は一見に如かずですね!

マスター

この手法は専門用語で「One-shot Prompting(ワンショット・プロンプティング)」と呼ばれ、Geminiの公式ドキュメントでも推奨されているAI活用の基本です。

マスター

もし例が複数ある場合は「Few-shot(フューショット)」と呼びますが、まずはとびきりの正解を1つ用意するだけで十分です。

マジくん

なるほど!

マジくん

でもマスター、もし手元に具体例がないときはどうすればいいんですか?

マジくん

初めてやる仕事とか。

マスター

その場合は、まずは自力で納得のいく具体例を作り込んでください。

マジくん

え、結局自分でやるんですか!?

マスター

はい、「急がば回れ」です。

マスター

言葉だけでAIに何度も修正させるより、最初の一つを人間が本気で作って「これをお手本にして」と渡した方が、結果的に最短でゴールにたどり着けます

マジくん

なるほど…0から1を作るのは人間ってことですね。

第1位:AIに提案してもらう

マスター

栄えある第1位は、「AIに提案してもらう」です。

マジくん

提案してもらう…?

マジくん

え、こっちから指示しなくていいんですか?

マジくん

それってただの「丸投げ」じゃ…?

マスター

いいえ、丸投げではありません。

マスター

これこそがAIの実力を引き出す最も重要なコツです。

マジくん

いまいちピンときませんね…。

マスター

実演してお見せしましょう。

マスター

今回は、「社内のAI活用推進プロジェクトの企画書」を作ってみましょうか。

マジくん

うわぁ、難しそうなお題…ボクなら絶対やりたくない仕事…。

マジくん

正直、何から手をつけたらいいかサッパリわかりません。

マスター

そうですよね。

マスター

でも、そんな「よく分からない仕事」を振られたとき、とりあえずそれっぽい構成を自分で考えてAIに指示していませんか?

マジくん

ギクッ、やっちゃってます…。

マジくん

中身スカスカでも、とりあえず「目的」とか「予算」とか項目を埋めてAIに投げちゃいますね。

マジくん

「それっぽいもの」が出てくればラッキーかなって。

マスター

多くの人が、正解が分からない状態のまま、無理やり自分で考えた「指示」という名の縛りをAIに課してしまいがちなのです。

マスター

まずは、先ほどの企画書作成で、多くの人がやりがちな失敗例から見てみましょう。

マスター

「社内のAI活用を推進するための企画書を書いて。構成は以下の通り。1.目的 業務効率化、2.施策 ChatGPTの導入と研修、3.予算 月10万円、4.スケジュール 来月から」と。

マジくん

え、これ良いプロンプトじゃないんですか?

マジくん

構成もしっかり決まってるし、ボクならこれで満足しちゃいますよ。

マスター

実行してみた結果を見てみましょう。

マスター

出てきたのは、先ほど私が構成で指示した通りの内容が書かれた企画書。

マスター

間違ってはいませんが、「ChatGPT導入」の内容も「社内研修実施」の内容も、どれもありきたりな内容しか書いていません。

マジくん

あー、たしかに…。

マジくん

AI活用推進のために研修をするとか、ありきたりな内容ですね。

マスター

その通り。

マスター

AIに指示した人の「思考の枠」の中にAIを閉じ込めてしまったのです。

マジくん

思考の枠に閉じ込める?

マジくん

どういうことですか?

マスター

私は今、AI活用推進の企画における施策として、「ChatGPTの導入と研修」を構成に入れて指示しましたよね。

マスター

この指示のせいで、もっと良い案があっても、AIは提案できない状態になったのです。

マジくん

あっ、なるほど!

マジくん

マスターが「研修をやる」って決めちゃったから、AIはそれ以外のすごいアイデアを持ってても言えなかったのか!

マスター

そうです。

マスター

せっかく自分よりも賢いAIがいるのに、自分の知識の範囲内でしかAIに仕事をさせない。

マスター

これほどもったいないことはない

マジくん

じゃあ、どうすればAIのすごい能力を引き出せるんですか?

マスター

AIに指示せず「提案させる」のです。

マスター

最初から解決策を決めつけず、AIにまず「相談」します。

マスター

実際にやってみましょう。

マスター

まずは自分が今置かれている状況を説明します。

マスター

「社内でAI活用を進めたいと考えています。ただ、現場からは『仕事が増える』『難しそう』といった反発が予想されていて、どう進めるのがベストか悩んでいます」

マスター

「現場の抵抗を減らしつつ、スムーズに導入するための戦略を一緒に考えて、提案してくれませんか?」

マジくん

え、一緒に考えて?

マジくん

しかも「悩んでます」なんて弱音を吐いちゃっていいんですか?

マスター

良いのです。

マスター

そしてこの後に続けて、重要なフレーズを加えます。

マスター

良いアウトプットを出すために、私に聞きたいことを3つに絞って質問してください。質問は1つずつ行って進めてください」と。

AIに提案させるプロンプト

AIに提案させて、ひとつずつ質問をしてもらうプロンプトです

マジくん

え、AIに質問させるんですか?

マジくん

しかも「3つに絞って質問して」「質問は1つずつ行って」って?

マスター

はい。

マスター

いきなり大量に質問されると答える気が失せますからね。

マスター

重要な3つに絞って、1つずつ答えることで確実に対話を深めるのです。

マスター

ではマジさん、私に変わって、実際にAIからの質問に答えながら、社内でAI活用を推進するための戦略を考えてみてください。

マジくん

えっと、まずAI活用の対象となる範囲を質問してきました。

マスター

AIが良い企画書を作るためには、まず「対象範囲」を明確にした方がよいと考えたようですね。

マスター

答えてみましょう。

マジくん

えっと…まだ考えられていないですが、まずはAIへの抵抗が少なそうな人達から始めたいです。

マスター

次の質問が来ましたね。

マジくん

どれどれ、「何を一番したい、楽にしたいか」ですか。

マジくん

それなら「資料作成やレポート作成の時間削減」です!

マスター

こうやってAIからの質問に答えていくだけで、マジさんの頭の中にあるボンヤリしたアイデアが、どんどん具体的になっていくのが分かりますか?

マジくん

はい!

マジくん

自分1人で考えるよりずっとラクです!

マスター

そして全ての質問に答え終わった時、AIは導入対象や目的など前提条件を完璧に理解した上で、「やらないこと」「やること」を明確に定め、最高の提案をしてくれます。

マジくん

さっきの「業務効率化」だけの企画書とはレベルが違う!

マジくん

「考えさせない設計にする」とか「プロンプトを自作させない」とか、ボクの頭にはなかった戦略的なアイデアが盛りだくさんです!

マジくん

120点の回答だ!

マスター

これが「提案」の力です。

マスター

質問を通してマジさんの状況を伝えた上で、AIの能力を引き出す。

マスター

これこそが、AIとの正しい共同作業です。

マジくん

いやあ、これは完璧な企画書ですね!

マジくん

これなら文句なしで通りますよ!

マスター

「一方的に指示する」のではなく、対話形式で「提案させる」。

マスター

このスタンスさえ身につければ、AIはマジさんの最強のパートナーになりますよ。

マスタークエスト

マスター

ここで、今回のマスタークエストです。

マスター

今日ご紹介した重要フレーズ「良いアウトプットを出すために、私に聞きたいことを3つに絞って質問してください。質問は1つずつ行って進めてください

マスター

これをスマホやPCのユーザー辞書に登録してください。

マスター

私はこのフレーズを「しつもん」と入力するだけで呼び出せるように登録しています。

今回のまとめ

マスター

さて、今回の「プロンプトの超基本TOP5」を振り返ってみましょう。

マスター

第5位は、マークダウン形式を使う

マスター

第4位は、長いドキュメントには目次を入れる

マスター

第3位は、指示の最後に「やってほしいこと」を書く

マスター

第2位は、フォーマットではなく具体例を渡す

マスター

そして第1位は、AIに提案してもらう、でした。

マジくん

正直、全然できていませんでした…。

マジくん

今までAIがポンコツだと思ってたのは、ボクが下手な指示でAIを縛ってたからなんですね…。

マスター

落ち込む必要はありません。

マスター

今日からはマジさんもプロンプトの超基本を活用できるはずです。

マジくん

はい!

マジくん

それにマスター、ボク気づいたんです!

マジくん

AIは自分より賢い

マジくん

その大前提を忘れないことが、AIを使いこなす鍵なんだって。

マスター

素晴らしい気づきです。

マスター

AIは使い手であるマジさんの言葉ひとつで、ただの作業者にも、最強の参謀にもなります

マスター

ぜひ今日ご紹介した「超基本」を使いこなして、AIのポテンシャルを解放してあげてください。

マジくん

はい!

マジくん

早速「しつもん」を辞書登録して、明日の会議資料をAIと一緒に作り直してみます!

マジくん

マスター、ありがとうございました!

まとめ

プロンプトの超基本TOP5

  • 第5位:マークダウン形式を使う(#で見出しをつけて構造化)
  • 第4位:長いドキュメントには目次を入れる(100行以上が目安)
  • 第3位:指示の最後に「やってほしいこと」を書く(サンドイッチ構造)
  • 第2位:フォーマットではなく具体例を渡す(具体例は千の言葉に値する)
  • 第1位:AIに提案してもらう(質問させて対話を深める)

AIを使いこなすためのポイント

  • 最新のAIはIQ130程度、すでにほとんどの人間より賢い
  • AIがポンコツだと感じたら、自分の指示が悪いと考える
  • 重要フレーズ「3つに絞って質問してください」を辞書登録

今日からできるアクション

  • よく使う見出しを辞書登録(「や」→「# やってほしいこと」)
  • 重要な指示はプロンプトの最後に配置
  • フォーマットではなく具体例を1つ用意して渡す
参考文献
【決定版】誰でもAIを賢く使える「プロンプトの超基本」TOP5 - 本気AI