マスター、ボク、AIを使うのもう辞めようかなと思ってて。
おや、マジさん、突然どうしたのですか?
ボク気づいちゃって、AIって使ってもぜんぜん仕事がラクにならないんですよ!
なんかこう、手間が増えるだけというか…
すっかり熱が冷めちゃいました。
なるほど、AIでラクになるどころか、AIのせいで逆に効率が落ちていると。たしかに実際、裏付けるような研究もありますね。
経験10年以上のベテランエンジニアに、AIを使って仕事をしてもらったところ、
AIを使ったほうが、むしろ作業が遅くなっていた、という結果が出ました。
ほら、やっぱり!
ベテランがAI使っても遅くなるんでしょ?
ボクだって手を尽くしたうえで言ってるんです。
たとえば、これ見てください。
AIにはいつも、ボクが理解しやすいように『できるだけ丁寧に、詳しく説明して』って、お願いしてるんです。
ね、賢い使い方でしょう?
AIを使いこなそうとする姿勢、素晴らしいですね。
ただ、マジさん、残念ながら。
これでは逆効果です。
えっ!?
丁寧に説明させるのが、逆効果!?
なんでですか!
丁寧に説明させること自体は、悪いことではありません。
ただ、マジさんの、使い方では裏目に出ている。
なぜそうなのかは、これからの話で納得いただけるはずです。
ちゃんと工夫してるつもりだったのに、まさか裏目に出てたなんて…
マジさんが「良かれ」と思って、やっていることの多くが、知らないうちに、AIの足を引っ張っている、こういったことは、他にもあるでしょう。
えっ、他にも…ボク、気づかないうちに、損し続けてたってことですか…
しかし重要なのは、その「損」を「得」に変えるコツを知っているかどうか、ただそれだけです。
コツを知っているだけで得…?
ええ、今回は、AIを使ってラクして成果を出せるコツ、5つを厳選し『AI仕事術TOP5』としてご紹介しましょう。
この仕事術を知るだけで、マジさんが見限りかけたAIが、まるで別人になったように、マジさんの仕事をラクにしてくれます。
本当ですか!
AIを使うのもう辞めるとか言って、すみませんでした…!
そのコツ、早く教えてください!
第5位 プロジェクト機能を使う
AI仕事術、第5位は『プロジェクト機能を使う』です。
マジさんに質問です。
AIとのやり取りで、よく同じような説明を繰り返している…そんな心当たりはありませんか?
あーあります!
上司から、担当してるクライアントの、A社のタスクをふられるたびに、
A社がどんな会社なのか、AIに一から説明してるんですよ!
たぶんボク、A社の社員よりA社に詳しいです。
その説明の準備だけで、ひと仕事ですね。
そうなんです…!
前のチャットをさかのぼって、コピーしたり、フォルダから資料を探したり…
正直、かなり面倒です…
その毎回説明する面倒を、なくすのが『プロジェクト機能』です。
A社用のプロジェクトを1つ作って、毎回使う情報を入れておけば、あとは、やってほしいことを、一言伝えるだけ、A社の説明を繰り返すのは、今日が最後です。
えっ、それはいいですね!
マスター、早く教えてください!
ええ、では、私おすすめのAI『Claude』で設定していきましょう。
サイドバーから、プロジェクト画面を開いて、新しいプロジェクトを作成します。
名前は『A社専用プロジェクト』とでも、しておきましょう。
そして、こちらの『ファイル』の『+』ボタンから、資料をアップロードしておくと、このプロジェクトにおける、全てのチャットで、AIが毎回その資料を読んでから、答えるようになります。
マジさん、ここに、A社の情報を入れてみてください。
わかりました!
A社の事業概要に、ブランドデザインの情報、それから毎月上司への報告用に、作っている図解資料のひな形っと、はい、入れました!
これで準備は完了です。
あとは、やってほしいことを、そのままチャットに打つだけ。試しに、マジさんが毎月作っているという、図解資料を作ってみてください。
はい!
今月の数字データを貼り付けて…『この数字をもとに、A社の月次レポートの図解資料を作って』送信っと。
送信してからしばらく待つと、AIから返答が来ました。
さっそく見てみましょう!
うわっ、すごい!
数字データしか渡してないのに、いつもボクが作ってる型そのままの図解ができてる…!
ええ、先ほどプロジェクトに入れた『図解資料のひな形』から、型や見た目が再現され、図解の中身には、こちらの『事業概要』の、情報が反映されています。
だから来月も再来月も、チャットで渡す数字データを、変えるだけで『いつもの資料』が作れます。
ほんとですか…!
毎月のレポート作りがデータを貼るだけの作業になりますね!
ええ、次は同じプロジェクトの、新しいチャットで、レポート作成以外のタスクも、お願いしてみてください!
じゃあ、画像の作成を、お願いしちゃいます『A社のSNS投稿用の画像を作って』っと…出た!
画像もちゃんと、A社らしい見た目ですね!
ボクが作ったやつよりクオリティも高い…」
A社ならではの色やデザインが、すでにプロジェクトに、アップロードしている資料から、読み込まれているのです。
図解や画像の他に、文章もA社仕様で出力できます。
例えば届いた、問い合わせメールを貼れば、このようにA社の事業を踏まえた、返信文が返ってきました。
まるでClaudeの中に、A社のことを知り尽くしたアシスタントがいるみたいですね…!
そうですね。
このA社用のプロジェクト設定に、かかった時間は、ほんの数分、数分の手間で、今後A社の説明を繰り返す時間をゼロにできます。
さらにこのプロジェクト機能、Claudeの『Teamプラン』以上なら、他のチームメンバーと共有できます。
自分だけでなく、他の人の手間も減らせるのです。
ボクの作ったプロジェクトを、みんなが使う…
それはちょっといい気分ですね。
こうなったら、メールのやり取りも、日々の数字データも、全部放り込んで、最強のプロジェクトを育て上げます!
マジさん、それでは、プロジェクトの良さが消えてしまいます。
毎日変わるメールや数字データのような、情報は、入れた瞬間から古くなっていく、プロジェクトを使うたびに、情報を更新する必要性に、駆られてしまうでしょう。
うっ…たしかに、それじゃあ、毎回打ち込むのと大して変わらないですね…
ええ、ですから『更新頻度が低い情報』だけをプロジェクトに入れるべきなのです。
他のAIにも『ChatGPT』の『プロジェクト』や
『Gemini』の『Gem』などの似た機能があり、使い方は変わりません。
へぇ、ChatGPTにもあるの知らなかったです!
ところでマスターさっきから、気になっていたんですけど、Claudeのプロジェクト画面にある『手順』っていうのは、なんなんですか?
手順とは、このプロジェクトにおいて、AIに守ってほしいことや、どう動いてほしいかを書いておく場所です。
たとえば、図解はデザインの参考資料と、ひな形に従って作成する、などです。
なるほど、このプロジェクトのお作法を最初に教え込んでおく感じか!
ちなみに、プロジェクトと似た機能で『Claudeへの指示』という設定もあります。
こちらは、プロジェクトに限らず、全てのチャットで、AIに知っておいて欲しい情報を、伝えられるものです。
自分の仕事内容や、回答は常に簡潔に答える、などの指示を記載しておくのが、おすすめです。
A社と関係ない仕事の資料まで、A社のデザインになったら、困りますもんね!
プロジェクトとClaudeへの指示を使い分けて、とことんラクさせてもらいます!
第4位 音声・画像を渡す
AI仕事術、第4位は、『音声・画像を渡す』。
AIへの情報は、テキストではなく、音声と画像で渡す方がラクで正確です。
えっ…!
ボク、いつもAIにテキスト打ち込んでるんですけど…
この前も会議の内容を、AIにテキストで伝えて、施策案を考えてもらいました。
ちょっと大変ですが、手間をかけた分正確に伝えられてます!
たしかにテキストで書いてしまった方が、良い場面もあるでしょう。
ですが、そのテキストで打ち込んだ、会議の内容に抜けや漏れはありませんでしたか?
ギクっ…実はその施策案を、上司に出したら『会議で話したあの件はどこいった?』
って言われて肝を冷やしました…でも正直、AIに抜け漏れなく、情報を伝えるなんて、流石に無理がありますよ!
であればマジさん、会議でも廊下での立ち話でも、仕事に関わる会話はとにかく録音してください。
録音さえしておけば、あとはAIによる文字起こしを、コピペするだけ、テキスト入力の手間も情報の抜け漏れもなくなります。
録音して文字起こしですか、でも、AIの文字起こしって本当に正確なんですかね?
ボク渾身の手打ちより、抜け漏れが多かったら、本末転倒ですけど…
では、実際に文字起こしの精度を体感いただくのが良いでしょう。
こちらの録音ファイルを使います。
先日行った、コーヒー豆の販売業者の方との、打ち合わせを録音したものです。
お相手にはちゃんと、許可をもらっていますよ、そして今回、文字起こしに使うのは、Gemini。
他のAIに比べ、Geminiは音声や画像・動画など、テキスト以外の情報を処理する、マルチモーダル性能が高く、録音の文字起こしに最適です。
わかりました!
ボクの苦労が本当に無駄だったのか、Geminiのお手並み拝見です!
まず、Geminiを開いて、録音データを添付します。
添付音源の会議の内容を、もれなく文字起こししてください。
そして、文字起こしをするときは、このように参加者や会議の目的などの、簡単な背景情報も一緒に渡しましょう!
では、これで送信します。
なるほど、誰が出てる何の会議か、先にAIに教えてあげるんですね。
ええ!
では文字起こしの結果をご覧ください!
どれどれ、おお…!
誰がなにを話したのか丸わかりじゃないですか!
これに比べると、ボクが頑張って、打ち込んでた情報ってスカスカ…
あとは、このできあがった文字起こしを、普段使っているAIの、新規チャットにコピペします。
私は会議の文字起こしをもとに、AIに仕事をさせるとき、今一番賢いAIのClaudeに、切り替えて使っています。
文字起こしをコピペしたら、続けて、この会議の内容を元に、施策案を考えてください。
と打つだけ、テキストで伝えるより、ラクに正確な情報をAIに渡せます。
でも、マスター、会議を全部文字起こしさせなくても、要点だけまとめてもらうのじゃダメなんですか?
そっちの方がはやそうですけど。
鋭いですね、マジさん、たしかに録音データを、直接議事録的に、まとめてもらうことも可能ですが、文字起こしであれば含まれる、発言の言い回しや。
課題の温度感などの、細かい情報が抜けてしまいます。
より精度の高い情報を、伝えるなら、文字起こしを渡すのがオススメです。
あ、そうか。会議をドッと沸かせたボクのとっておきのひと言も、要約だと消えちゃいますしね。
でも正直、録音したデータを、毎回Geminiで、文字起こしするのは、少し手間に感じます…。
そんなときは、iPhone純正アプリ『ボイスメモ』の、自動文字起こしがオススメです。
ボイスメモの文字起こしには、話者の情報はありませんが、立ち話や移動中の、軽い打ち合わせなど、話した内容がざっくりと、AIに伝われば良い場面で最適です。
Androidでも、標準の録音アプリで、自動文字起こしができる機種が、増えていますよ。
へぇ!
自動で文字起こししてくれるのは、ラクですね!
会話の録音、今日から習慣にします!
その意気です。
では、会話の内容を音声で渡すだけでなく、画面に映っている情報も、画像を使ってラクにAIへ渡しましょう!
うーん、でも、画像を渡すって、スクショ撮って、それをチャットに添付してって、結構面倒じゃないですか?
おっしゃる通り、ただ、それは工夫次第で解決できます。
たとえばiPhoneなら設定画面で、本体横の『アクションボタン』の長押しに、スクショとコピーを、まとめて設定しておけます。
この割り当てるショートカットは、こちらのリンクから、ダウンロードできますよ。
AndroidでGboardを使用している方は、設定ひとつで、撮ったスクショが、そのまま貼り付け候補に、出てきます。
PCなら多機能マウスを使って、ボタンにスクショとコピーを、割り当てておくのがオススメ、一度設定しておけば、ボタンひとつで、スクショとコピーが、一緒にできるようになります。
一度設定しておくだけでラクできるなら、やらない手はないですね!
ええ、それに画像を頻繁に使うなら、コピーした画像やテキストを管理するツールも必須です。
私のオススメは『Raycast』過去にコピーしたテキストや画像を、履歴から遡って貼り付けられます。
一度コピーしたものが、他のコピーで上書きされて消える心配もありません。
ちなみにWindowsだとデフォルトの、クリップボード履歴機能で、同じことができます。
そこまで考えてるとは、マスター流石です!
ボク、手間をかけた分だけ正確だと思ってましたが大間違いでした。
これからは音声と画像で、ラクさと正確さを両取りします!
ええ、まずは、次の打ち合わせで、お相手に許可をとってから録音してみてください。
それを『Gemini』に、文字起こしさせる、それだけで、テキスト入力との違いを実感できるはずです。
第3位 一旦出させる
AI仕事術、第3位は『一旦出させる』です。
はじめから詳細な指示は書かず、まずAIに「これやって」と、雑な指示で出力させる、仕事がはやい人ほどこれを実践しています。
え、そんなの手抜きの極みじゃないですか!
ボクは要望を全部盛り込んで、資料も添えて、指示文を作り込んでますよ!
しかし、マジさん、その作り込んだ指示で、欲しい回答が出てきた経験はありますか?
うっ、それは…ないですけど、それこそ今朝、上司に振られた、タスク管理ツールを導入する、提案資料の作成、30分以上もAIへの指示を、作り込んだのに、「なんか違う」回答が出てきて。
いまだに修正のやり取りが終わってないです。
最初から完璧な指示を、書こうとする人ほど、その『なんか違う』の繰り返しにハマってしまいます。
では、マジさん、この場で一緒に、上司に出せる提案資料を作り直してみましょうか。
え、いいんですか?
でも、そんなに、すぐに終わるとは思えないですけど。
いえ、問題ありません。
ではまずは、AIに一旦、提案資料を出させます。
新しいチャットを開いて、この資料を参考に、タスク管理ツールを導入する、提案資料を作って、指示はこの一行だけ、お手元の資料はそのまま添えて送信してください。
ま、待ってください!
流石に指示が雑すぎです!
騙されたと思って、まずは送ってみてください!
的外れな資料ができても、知りませんからね!
はい、送信!
少し待つと回答が、出力されたようです。
どれどれ…うーん長い!
それに、何が言いたいのかわからない!
おまけにこっちは、タスク管理ツールとは、関係ないサービスの話まで、混ざってますし。
ほら、だから、言ったじゃないですか?
たしかに上司に提出できる、資料とは言えませんね。
では、マジさんの、作り込んだ指示で出できた資料を、思い出してください。
出来に違いがありますか?
えっと…あー変わらないかも…
何が言いたいのかわからないとか、同じような違和感ありましたし。
そうでしょう。
指示文をどれだけ磨いても、一発で完璧なアウトプットが出ることはありません。
なるほど、それなら、指示文をこだわっても仕方ないと…
でもここからまた、AIとの終わらないやり取りの、始まりじゃないですか?
おっしゃる通りで、このチャットでAIと、やりとりを続けても、上司へ提出できる資料を作り上げるのは難しいでしょう。
えぇっ!?
じゃあ今の時間は何だったんですか!
「騙されたと思って」と言って、本当に騙す人がいますか!
落ち着いてください、マジさん、今、一旦出力した回答は無駄ではないのです。
これは自分が欲しい、アウトプットの解像度を上げる、いわば『試し書き』。
試し書き?
いったいどういうことです?
マジさんはさっき、この回答を見て、『長い、何が言いたいか分からない』、と言いましたね。
まさに、それが、欲しいアウトプットの条件。
例えば、一読して、内容が理解できて、『これで進めて』と、上司が言える提案資料、それこそ、マジさんが、本当に欲しかったものでしょう。
あ…たしかに、最初のAIへの指示には、要望は全部書いたつもりでも、肝心の「読む人の目線」がすっぽり抜けてました…
ええ、一旦、雑に出力させてみることで、頭の中でぼんやりしていた、欲しい回答の解像度が、一気に上がります。
そして、その上で、新しいチャットでAIに必要な指示を出せば良いのです。
なるほど!
じゃあ指示を書き足して、もう一回送ってみます!
お待ちください。
先ほどマジさんは『関係ないサービスの話まで、混ざってる』とも、言っていましたね。
あ、そうでした。
なんであの話が出てきたんだろう…
AIの回答が微妙な原因は全てこちらの指示にあると思ってください。
別サービスの話が出てきたなら、おそらく添付した資料の中に、なにか間違った情報が、紛れているのでしょう。
ボクが添付した資料に…?
PDFで貼った資料から見てみます。
こっちの料金比較表は…
えーっと、うん、問題なし、じゃあこっちの、提案資料のテンプレートですかね。
うーん、あ、これだ!
別サービスのスペック表が、丸ごと載ってる!
全然気づかなかったです…
AIに渡した資料に、余計な情報、ノイズが、紛れ込んでいると、AIの出力が落ちてしまいます。
そっか…的外れな結果が出てきた、犯人は、ボクの方だったというわけですね…
AIに間違った情報を、渡してしまっても、一旦雑な指示で、出力させれば、間違いがあることにすぐ気づけます。
なるほど!
じゃあ、このスペック表を、資料から消して…
改めてテンプレートの資料を、貼り付けます!
どんな提案資料が欲しいのかも、丁寧に書いて、今度こそ、送信!
出てきましたね、仕上がりはどうですか?
うわ…結論が頭にきて、読みやすい!
さっき混ざってた、別サービスの話も消えてて、内容に違和感ないです…!
今朝はあんなにやりとりしても、完成しなかったのに!
よかったですね。
AIに一旦出させることで、欲しいアウトプットの解像度は、ぐっと上がりますし、紛れ込んだノイズにも、気づける。
『一旦出させる』は、手抜きの極みどころか、AIへの指示を仕上げる一番の近道。
AIと対話を重ねる前に、まず一旦出させるをやってみてください。
AIを使いこなせない最大の原因
ここまで3つのAI仕事術、「プロジェクト機能を使う」、「音声・画像を渡す」、「いったん出させる」を、ご紹介しましたが、実はまだ、AIを使いこなせない最大の原因をお伝えできていません。
え、最大の原因…!
なんなんですそれは?
AIを使いこなせない原因、それは、AIの回答をちゃんと読んでいないことです。
いやいや、マスター、AI使ってて、AIの回答を読まない、なんてことがありますか!
むしろ大事なことは2回読む派ですよ、ボク。
そうですね、しかし実際、世界4万8千人を対象にした、大規模な調査で、
仕事でAIを使う人の、3人に2人が、AIの回答をしっかり確認しないまま使っているとわかっています。
え、そんなに!?
やっぱりボクも大丈夫じゃないかもです。
AIの回答をちゃんと確認しないと、AIとの認識のズレ。
つまり勘違いが起きたまま、ムダにやり取りをしてしまいます。
そして、このズレに気づけない理由、2つを解決するのが、残る第2位と第1位というわけです。
第2位 簡潔に答えさせる
AI仕事術、第2位は『簡潔に答えさせる』です。
AIとの認識のズレに気づけない、ひとつ目の理由は、単純にAIの回答が『長すぎる』こと、回答が長いと、誰しもつい中身を、読み飛ばしてしまいます。
うっシンプル…けどまあ、たしかに読み飛ばしちゃうのは、いつもいつもAIが長々と、書いてくるせいですね…
でもだからといって、簡潔に答えさせるだけっていうのは、安直すぎるんじゃ…?
そう思うのも無理はありません。
ですが、ただAIに簡潔に答えさせるだけで、AIとのやり取りは見違えるほど速く、正確になります。
実際に効果を体験いただくのが、早いでしょう。
マジさんとAIのやり取りをどれか見せていただけますか?
それならちょうど、僕が担当している、クライアントのサービスで、既存のお客さんが、減らないようにする、施策の方針を、AIに提案させてたチャットがあります。
既存のお客さん向けの施策ですか、ふむ、ボリュームが、とても多いですね…
おや、マジさん、このAIの回答、ちゃんと全部読みましたか?
えっと…正直全部は読んでないですけど、でも内容は、いい感じでしたよ、このままやり取りを、続けて施策案を、固めようと思ってます。
このまま続けるのはやめた方が良いでしょう。
内容に目を通して、気づきましたが、この回答の中には、致命的なAIの勘違いが紛れています。
えぇ、致命的な勘違い?
ど、どこです…?
えーと…うっ長すぎるな…
ダメだ、見つけられません…
そうですね。
やはり長文のままでは勘違いを見逃してしまいがちです。
だからこそ、AIには簡潔に答えさせて、自分が『ラクに読める』状態にするのです。
では同じチャットに、続けて『簡潔に答えて』とだけ、送ってみてください。
わ、わかりました。
『簡潔に答えて』と、まさか上司から、いつも言われている言葉を、ボクが言うことになるとは…
回答が出てきましたね、先ほどはかなり、ボリュームが多かった、方針提案の回答が、今度はたったの3行になっています。
これなら全部読めます!
どれどれ、まず結論から、申し込み直後の、つまずきを解消する、前提、新規のお客さまが…あれ!?
新規のお客さま!?
ボクが相談したかったのは「既存」のお客さんの話です…!
なのにぜんぶ新規向けになってる…!
このままでは、チャットでやり取りを、重ねても、勘違いに気づいた時点で、全てやり直しになっていたでしょう。
それはしんどすぎる…!
AIの回答が長文のときは、こんな致命的な間違いに、まったく気づけて、なかったなんて…
恐ろしいです…
ええ、長文だと見逃してしまう、AIの勘違いも、回答が簡潔であれば瞬時に気づけます。
では早速、訂正しましょう!
はい!
この施策の対象は、新規ではなく、いま契約中の、既存のお客さんです。
送信っと。
えーっと、あ、AIから、「申し訳ありません」ってきました。
ボクが勘違いさせる、頼み方をしたのも悪いし、今回は許してあげます。
お、今度はちゃんと、既存のお客さんが、対象の施策方針に、なってますね!
ええ『簡潔に答えさせる』ことがいかに大事かお分かりいただけてよかったです。
あ、でもマスター、いつもこんな短い回答、だったら、逆に欲しい情報が足りなくて不便になりませんか?
大丈夫です、マジさん、簡潔に答えさせることは、何もAIからの情報を、減らすことではありません。
AIの回答をひとつも取りこぼさず理解できる長さに保つこと。
だから内容を理解したまま、より詳細に知りたいところを、質問して、深く掘り下げていけるのです。
なるほど!
簡潔に答えさせるほどむしろ深く理解できると…!
『簡潔に答えさせる』は、一見ただの、時短テクニックに見えて、その実、AIの勘違いに、その場で気づき、意味のあるやり取りを行うための『先回りの一手』なのです。
第1位 「要はこういうこと?」と聞き返す
さて、いよいよ最後、AI仕事術第1位は『「要はこういうこと?」と聞き返す』です。
聞き返す、ですか…?なんだか、ちょっと地味ですね。
そう思うのも、無理はないでしょう。
ですが侮ってはいけません。
2位で紹介したように、AIに簡潔に答えさせたとしても、最後にまだ防げない失敗が残っています。
それが『自分の勘違い』です。
自分の勘違い…?
いやでも、AIの回答をちゃんと読めば、勘違いくらい気づきますよ?
それが、落とし穴です。
AIが間違えている場合は、回答を読めば気づけます。
でも、AIは正しいのに、自分の理解がズレているときは、何度読み返しても自分自身では気づけません。
まあ…自分が勘違いしてたら、間違ってることにも気づけないか…。
その、自分では気づけない、勘違いをあぶり出すひとこと。
それが『要は、こういうこと?』と、聞き返すことなのです。
さっそく、先ほどの、既存のお客さん向けの、施策相談のチャットで、試してみましょう。
AIに簡潔に答えさせたやつですね!
ええ、先ほど簡潔にした回答は、気になったところを『より深く掘り下げて』いけると、お伝えしましたね、
実際に、AIの回答を、深掘りしてみてください。
わかりました!
えっと、お客さんの解約を止める施策として、AIが提案してた『解約前の先回りフォロー』…この具体的な進め方を教えて、っと、送信。
早速、回答が出てきましたね。
えーっと…なるほど、うん、だいたい掴めました。
今にも解約しそうな、お客さんに、こっちから連絡して、なんとか引き止める、施策ってことですね。
ではマジさん、いまの理解をAIに確認してみましょう。
その理解で本当に、合っているか『要は〜ですよね?』と、聞いてみてください。
わかりました。
『要は、今にも解約しそうな、お客さんに、連絡して、引き止める施策って、ことですよね?』っと、
ではこれで送信。
出てきた回答は…えっ!
『今にも解約しそうな人を、引き止めるんじゃない』…!?
『まだ辞める気のない、『利用が減り始めた、段階』のお客さんへの、施策…?
ボクがさっき「要はこういうこと?」って言った理解と、ズレてるじゃないですか…!
ふむ、このように自分の理解を、聞き返して初めて、自分の勘違いを炙り出せます。
AIの回答を読んで分かった気に、なってしまうこと、
これこそが、AIとの認識のズレに気づけないもう一つの大きな理由なのです。
危なかった…ボク、もう完全に分かった気になってましたよ。
そして、この、聞き返しは一度で終わりではありません。
返ってきた答えに、また自分の考えを載せて返していく、そうやって勘違いの生まれない、対話を続けていくのです。
聞き返しながら対話することで、勘違いがなくなるわけか。
その通り。では実際に、先ほどのAIの回答に、自分の考えを返してみてください
あ、じゃあ、利用が減り始めた段階のお客さんに働きかけるなら、利用が減った人へ自動で、お知らせを送るのとかも、良さそうだけどどうですか?っと、
じゃあこれで送信!
お、返ってきた。
その考えは良いですね。
さらに、内容を一人ひとりの、利用状況に合わせると効果的。
ただし、送りすぎは逆効果なのでご注意を。
ボクの考えはズレてなかった…!
それにしても『送りすぎは逆効果』なんて、考えの穴もあぶり出してくれるんですね…!
ええ、ただしひとつご注意を、対話の際、自分の考えを言い切って答えると、AIは迎合して、こちらに合わせた返事をしてきます。
それでは、せっかくの勘違いをまた見逃してしまうのです。
それは、耳が痛いですね…
いつもボクが『これでいきましょう』って、自信満々に言うと、AIも乗っかってきて、気持ちよくなっちゃってました…
あくまで最後に『どう思いますか?』と、AIにも意見を求めるのが重要です。
なるほどなぁ…完璧な答えを、出してもらうばかりじゃなくて、自分から問いかけるのが大事なんですね。
ええ、そしてここまで、何度も使った、この『要は』という、ひとこと、これを今日から口癖にするのがおすすめです。
いつも『要は』と考え始めることで、余計な情報に惑わされ、勘違いすることなくAIの回答の核心を自然につかめるようになります。
これがAIを使いこなす人が、やっていることなのか…
ボクも、今日から口ぐせにします!
要はボク、今日で一個賢く、なったってことですね!
マスタークエスト
ここで今回のマスタークエストです。
AIが出した回答に対して、『要はこういうこと?』と聞き返してみてください。
それだけで、AIの回答に対する理解が驚くほど深まります。
今回のまとめ
さて、マジさん、今日お伝えした『AI仕事術TOP5』を、振り返ってみましょう。
第5位は『プロジェクト機能を使う』。
第4位は『音声・画像を渡す』。
第3位は『一旦出させる』。
第2位は『簡潔に答えさせる』。
そして第1位は『要はこういうこと?と聞き返す』でした。
実際に試してみる前は、どれも『そんなことで?』って思いましたが、全部効果テキメンでしたね。
マスターが最初に言ってたように、AIが見違えるほど使いやすくなりました。
ええ、5つのコツの効果を、実感いただけて何よりです。
それでボク気づいたんです…
今までずっとAIが思うように動かないのは、AIのせいじゃなくて、いつもボクの方に原因があったんだって…
ご自分を責めることはありません。
必要なのはAIの賢い使い方、マジさんがそれを実践できたからこそ、AIが見違えるように使いやすくなったのです。
そうですね…!
もう、AIに完璧な答えを出してもらおうとして、空回りするのはやめます!
これからは自分から『要は、こういうこと?』って、AIに聞きにいきますよ!
その意気です。
ひとつひとつは拍子抜けするほど、簡単なコツでも、知っているか知らないかだけで、同じAIが生む成果は驚くほど変わります。
今日それを手にしたマジさんは。
もう、AIに振り回される側ではありません。
はい…!
これからはボクも、AIを使いこなして得する側ですね!
マスター、今日は本当にありがとうございました。
また頼らせてください!