マジさん、最近「AIバブルが弾ける」と騒がれているのをご存知ですか?
あー、なんか色々と騒がれてますよね。
でも、結局AIはすごいし、なんだかんだ大丈夫だとボクは思ってますけど?
その楽観的な考えこそが危険なのです。
ところでマジさん、今、日本では「貯蓄から投資へ」の流れで、新NISAを始めた方が非常に多いですね。
ボクもやってますよ、NISA!
とりあえず王道のS&P500に積立!
周りもみんなやってるので。
素晴らしい。
実はそのS&P500、今や日本のNISAで最も選ばれている投資信託です。
ですが、その「王道」で「一番人気」のS&P500が、もし過去最悪レベルに危険な状態だとしたら、どうしますか?
えっ!?
ボクが投資しているS&P500がですか!?
ええ。
そのS&P500の時価総額の4割が、Apple、Microsoft、そしてNvidiaといった、たった10社の巨大テック企業に独占されている。
これは異常な事態です。
確かに、それは少し偏りすぎな気もしますけど…でも、それがボクたちの生活に関係あるんですか?
大ありです。
その10社のほとんどがAI関連の企業。
「AIバブル」が弾ければ、かつてのリーマンショック級の悪夢に、マジさんの仕事も資産も、日本の景気も、すべて巻き込まれるかもしれません。
り、リーマンショック級…!?
まさか…。
そして、このAIバブル崩壊の震源地となるのは、「OpenAI」です。
えっ、OpenAI!?
ChatGPTの!?
ええ。
全ての始まりであり、終わりの場所になるかもしれない企業です。
いやいや!
ChatGPT、あんなに便利なのに!
一番うまくいってる会社じゃないですか!
そう見えますよね。
しかし、投資家の目線で見ると、2つの「爆弾」を抱えているのです。
ば、爆弾…?
1つ目は、5,000億ドル、日本円で約75兆円というOpenAIの異常な評価額。
75兆円…!?
天文学的すぎて、ボクには判断できませんよ!
そしてもう一つが、このバブルを裏で増幅させていると囁かれる、Nvidiaとの「循環取引」です。
循環取引…?なんだか、キケンな匂いがしますね…!
今日はこの2つの爆弾の謎、AIバブルの裏側にある構造を解き明かしていきます。
とにかくヤバそうなのは分かりました!
で、ボクはどうすれば!?
今すぐNISA解約すべきですか!?
慌てないでください。
ここで考えるべき重要なことは、「熱狂の先で、何が残り、私たちは何をすべきか?」です。
どういうことでしょう。早速教えてください!
そもそもバブルとは何か?
さて、マジさん。
ここまでAIバブルの危険性について話してきましたが、そもそも「バブル」とは一体何だと思いますか?
泡みたいに、実態がないのに膨らんで、最後はパチン!と弾けちゃう…みたいなイメージですかね?
素晴らしい。まさにその通りです。
では、その「実態」と「泡」の関係を、一つたとえ話で考えてみましょう。
マジさんが、世界一美味しい「マジカレー」を開発しようと決意した、という物語です。
おっ、ボクが主役!
マジさんは純粋な情熱に燃えていました。
「世界中の人々を、ボクのマジカレーで幸せにするんだ!」と。
情熱なら誰にも負けません!
その熱意が伝わり、ある投資家が「君の夢に乗ろう」と、5億円の価値をつけて1億円を投資してくれました。
おお!幸先の良いスタートですね!
ただ、まだ世界一のカレーは作れていません。
そんな中、マジさんが作ったコンセプト動画がSNSで大バズりし、事態は思わぬ方向へ転がります。
SNSで大バズり!
それで?
「マジカレーは世界を変える!」と、期待が期待を呼び、気づけば世界中の投資家から10億円もの追加投資が集まりました。
立派なオフィスも構え、会社の価値は50億円にまで膨れ上がります。
すごい!ボク、時代の寵児じゃないですか!
…でも、なんだか胸がザワザワします…。
まだ、カレーはできていないのに…。
周りの熱狂に押され、いつしかマジさんは「まだ普通のカレーしか作れません」という事実を言い出せなくなってしまった。
うっ…。確かに10億ももらっておいて、そんなこと口が裂けても言えないですね…。
そして、ついにその事実がバレてしまったとき…どうなると思いますか?
うわぁ…!みんなの期待が怒りに変わって、ボクはもうおしまいです!
悪気はなかったのに、これじゃまるで詐欺師じゃないですか!
いいえ、そこが重要なポイントです。
この物語でマジさんは誰も騙そうとはしていません。
ただ、周りの「過度な期待」が実態を超えて膨らんでしまっただけ。
確かに、ボクは純粋に世界一のカレーを作ろうとしただけです!
悪意のない熱狂が生み出す「泡」。
それがバブルの厄介な正体であり、今のAI業界も全く同じ構造なのです。
そしてこの構造は、歴史上、何度も繰り返されてきました。
歴史は繰り返す、ですね。
ええ。代表的なものを2つ見てみましょう。
一つ目は、2000年頃の「ドットコムバブル」。
「インターネットが全てを変える」と信じられ、収益がなくても社名に「.com」と付くだけで株価が爆上がりしました。
社名が「.com」なだけで!?
今では考えられないですね!
ええ。結果、バブルは崩壊し多くの企業が倒産しました。
しかし、インターネット技術そのものは、疑いようもなく本物でした。
そのため生き残ったAmazonやGoogleは世界の中心となったのです。
なるほど!じゃあ今回のAIバブルも、結局はAmazonやGoogleみたいにすごい企業が生き残って、ボクたちの生活を豊かにしてくれると!
よかった!
マジさん、そう考えるのは危険です。
それはバブルの「良い面」しか見ていません。
もう一つの事例、1920年代の「ラジオバブル」を見てみましょう。
ラジオもバブルだったんですか?
ええ。当時、ラジオは「社会を変える革命的なメディア」として熱狂的な投資を集めました。
しかし、中心企業だったRCA社の株価は、最終的に約98%も下落しました。
ええっ!?
下落して終わり?!
ドットコムバブルと何が違ったんです?
ラジオもその技術は本物でしたが、タイミングが早すぎました。
広告などのビジネスモデルがまだ十分に確立していなかったのです。
ドットコムバブルは「技術は本物だった」という希望を、ラジオバブルは「ビジネスモデルの確立が重要」という厳しい教訓を、私たちに教えてくれます。
ただ「技術がすごい」だけじゃダメだということか…。
歴史から学ぶことは多いですね…。
でもマスター、結局どうすれば?
バブルがいつ弾けるかなんて分かりませんよ!
マジさん。タイミングを当てる「占い師」になる必要はありません。
私たちが持つべきは、未来を占う「水晶玉」ではなく、現在の熱狂度を測る「ものさし」。
ものさしを使って、今のAIバブルの中心にいるOpenAIを、これから徹底的に解剖していきます。
OpenAIの評価額は過大評価なのか?
徹底解剖!
…でも、OpenAIの評価額が、5,000億ドル?とか言われても、ボクら素人に何か分かるのですか?
利益っていうならまだ分かりますけど。
良い着眼点です。
通常、成熟した会社の価値は「利益」で測ります。
しかし、OpenAIのような超成長企業は、稼いだお金をすぐ未来への投資に回してしまうため、利益はほとんど残らない。
それどころか、赤字のことさえあります。
利益が出ていないから、ものさしに使えないわけですね。
ええ。そこで使うのが「売上倍率」です。
要は「売上に対して、どれだけ期待が上乗せされているか」を見ます。
売上倍率…?
なんだか難しそうですが、とりあえず期待の大きさを測るんですね。
ええ、簡単な話ですよ。
先ほどのマジカレーの話に戻りましょう。
マジカレー屋の売上が1億円だったとします。
しかし、投資家たちは「このカレーは世界を変える!」と熱狂し、そのお店に10億円の価値をつけました。
売上が1億円なのに、価値は10億円!
あぁつまり、売上の10倍もの「期待」が乗っているということですか…!
その通りです。この状態が、まさに「売上倍率10倍」。
熱狂度を測るには最適のものさしです。
ボクの悲劇が、こんな分かりやすい例になるとは…!
複雑です。
ではこれを、本丸のOpenAIに当てはめてみましょう。
OpenAIの年間売上は約1.9兆円。
対して現在の企業価値は、約75兆円です。
さて、売上倍率は何倍ですか?
75 ÷ 1.9…は…えっと、なんでしょう?
約39倍です。
これは歴史的に見ても「異常」な高さです。
では、ここから「39倍」という数字の内訳を明らかにしていきます。
まるで事件の捜査みたいでワクワクしますね!
最初のてがかりは何です?
マスター探偵!
まず、一般的なテック企業の売上倍率は10〜15倍が相場。
OpenAIは革命的な企業ですから、大きめに見積もって「15倍」を基本点としましょう。
15倍!
冷静に売り上げの15倍って、十分すごすぎる評価では?
一般感覚ではそうですね。
しかし投資の世界ではこれがスタートライン。
ここからさらに、どれだけの期待が上乗せされているかに今回の捜査の鍵があります。
え、分かりました!
基本点は15倍ですね!
最初のてがかりは「歴史的な成長スピード」です。
OpenAIの売上は、創業わずか数年で1.9兆円に達しました。
これは年収350万円の人が、たった5年で年収127億円になるような異常事態です。
ええ!そんなの聞いたことない…!
さてマジ探偵、この異常な成長に、何倍の期待のプレミアムをつけますか?
えっ!ボクが値付けを?
うーん…じゃあ期待を込めて、+5倍くらいはつけちゃいます!
良いでしょう。
では基本点の15倍に+5倍で20倍。
次のてがかりは「圧倒的なユーザー数」。
5億人に達するのにFacebookは6年かかりましたが、ChatGPTはわずか2年です。
これに対する期待はどうでしょう?
それも異次元ですね!
じゃあ…これも+5倍で!
合計25倍ですね。
では最後にして最大のてがかり、「AGI(汎用人工知能)への期待」です。
今後世界のありとあらゆるサービスが「ChatGPTなしでは動かなくなる」かもしれないという投資家たちの最大の夢。
これにはいくらつけますか?
究極の夢…。
これはもう、ドカンと賭けるしかない!+10倍です!
良いですね。では、捜査結果をまとめましょう。
基本点15倍に、3つのプレミアム。
5倍 + 5倍 + 10倍を加え、最大限に見積もると、売上倍率は「35倍」。
ボクの楽観的な見立てでも「35倍」ですね!
ええ。マジさんの見立ては、かなり強気で楽観的に見えますが、事実をもとにした良い塩梅とも言えます。
しかし現実は、そのさらに上を行く「39倍」。
ボクより楽観的!
残りの「4倍」は一体何を根拠に?
その「正体不明の4倍」こそが、理屈を超えた「熱狂」と考えられますね。
参考までに、かつてITバブルの頂点にいたCiscoというスター企業の売上倍率でさえ31倍でした。
今のOpenAIは、その伝説的な熱狂のピークすら超えているのです。
歴史的バブルのピーク越え!?
それってつまり…今が史上最大のバブルってことじゃないですか!
その可能性が高いですね。
なぜここまで膨れ上がったのか?
その謎を解く鍵こそが、次のテーマ、「Nvidiaとの循環取引」です。
NvidiaとOpenAIの循環取引のメカニズム
なんだか、また一波乱ありそうですね…!
ええ。これも、マジカレーの物語の続きを考えれば、すぐに理解できます。
今度は、あなたのカレーに不可欠な「秘伝のスパイス」を独占的に供給する、巨大スパイスメーカー「Nスパイス」が登場する物語です。
Nスパイス…。新たな登場人物ですね!
ええ。ある日、Nスパイスがマジさんにこう持ちかけます。
「君のカレー屋に1億円投資しよう。そのかわり、うちのスパイスを1億円分買ってくれないか」と。
おお!願ってもない提案です!
ぜひお願いします!
しかし、その後Nスパイスは投資家たちにこう報告します。
「見てください!我が社のスパイスが爆売れし、今期は1億円も売上が伸びました!」と。
えっ…。でも、その1億円って、元々はNスパイス自身が出したお金ですよね…。
その通りです。
まるでお金がぐるぐると回っているだけのように見える。
これが「循環取引」の基本的な仕組みです。
それって完全にアウトでは?
そう思いますよね。
そして、現実のOpenAIとNvidiaの関係も、これと非常によく似た構造をしています。
NvidiaはOpenAIに巨額の投資を行い、OpenAIはその資金でNvidia製のGPU、AIの心臓部となる半導体を大量に購入しているのです。
やっぱり!
じゃあNvidiaも不正を…違法じゃないんですか?
事はそう単純ではないのです。
結論から言うと、これは「違法」とは断定できないグレーゾーンにあります。
なぜです!?どう見てもおかしいじゃないですか!
ポイントは、マジカレーが「本当に顧客に消費されている」という点です。
もし、Nスパイスから買った大量のスパイスが、誰にも食べられることなく倉庫に眠っているだけなら、それは明確な「粉飾」です。
しかし、マジカレーは実際に何億もの人々に愛され、スパイスは日々ものすごい勢いで消費されている。
確かに…。ボクのカレーは世界一ですからね。
スパイスはいくらあっても足りません。
そうでしょう。
つまりNvidiaのGPUも、倉庫に眠っているわけではなく、OpenAIのサービスを動かすために実際にフル稼働している。
だからこそ、単純な不正とは言えないのです。
しかし…
しかし…?
Nスパイスの売上が、本当に純粋なマジカレー人気によるものか、それともNスパイス自身の投資によって「作られた」人気なのか、外からは見分けがつきにくくなる。
その不透明さこそが、バブルを増幅させる「危うい構造」なのです。
違法ではないけど、実態以上に人気に見えてしまう危うさがあるんですね。
そこから、どんな問題が生まれるんですか?
良い問いです。そこから生まれるリスクは、大きく2つ。
1つは、今マジさんが言ったように、人気、すなわち売上が「盛られて見える」リスク。
そしてもう1つが、マジカレーに関わる全員が一蓮托生となる「運命共同体リスク」です。
運命共同体?ボクとNスパイスが?
ええ。マジカレーの成功を信じ、Nスパイスはスパイスの生産設備に巨額の投資をしました。
さらに、そのスパイスを運ぶ専門の配送業者も現れ、マジカレー専用のタマネギを作る農家まで出てきた。
おぉ、配送業者まで。
しかし、彼らのビジネスは全て「マジカレーが売れ続ける」という前提の上に成り立っています。
ボクがコケたら、みんな…。
その通り。もしマジカレーが失敗すれば、マジさんだけでなく、Nスパイスも、配送業者も、農家も、全員が連鎖的に倒れてしまう。
この「一蓮托生」の構造こそが、今のAI業界で起きている最大のリスクなのです。
でもなんだか、特殊なイカサマみたいで、悪質に感じます!
そのように感じますよね。
しかし、歴史を紐解くと、実はそうとも言えないのです。
例えば、国が新しい新幹線を建設するとします。
その際、車両を製造するメーカーが「建設費用の一部を融資しますから、ぜひ我が社の最新車両を採用してください」と提案することがあります。
えっ、そんなことがあるんですか?
ええ。AIという巨大な社会インフラを築くために、自らリスクを取って市場の立ち上がりを加速させている、と見ることもできるのです。
確かに、そういう見方もあるのですね。
でもマスター、新幹線とAIでは規模とスピードが違いすぎでは?
鋭いご指摘です、マジさん。
まさに規模とスピードが過去のどの事例とも比較にならないほど桁外れであること。
それこそが、今回のAIバブルの本当の恐ろしさなのです。
さらに、もう一つ。このバブルを加速させる「会計上の魔法」も指摘されています。
魔法…?
なんだか胡散臭いですね。
ええ。リーマンショックを予見した伝説の投資家、マイケル・バーリ氏は、AI企業が利益をカサ増しするために「AIチップの減価償却期間を引き延ばしている」と指摘しました。
えーと、マジカレーで言うとどういうことですか?
マジカレーを煮込む「高級な鍋」があるとします。
本当は3年でボロボロになるのに、帳簿上は「6年使える」ことにして、1年あたりの経費を半分に見せかける…というような操作です。
うわぁ…セコい!
それやると、見かけ上の利益が増えるってことですね?
その通りです。
彼はこれを「現代における典型的なイカサマ」だと痛烈に批判しています。
売上も、利益も、実態より良く見せているかもしれない。
これが投資家たちの不安を煽っているのです。
誰かが倒れるまで止まらない「チキンレース」
そこまで危険で、しかもイカサマ疑惑まであるなら、どうしてみんな投資をやめないんですか?
良い質問ですね。
それは、「投資をやめるリスクの方が高いから」です。
Meta社のマーク・ザッカーバーグ氏は、「数兆円を無駄にするリスクより、AIという次の時代の覇権を逃すリスクの方が高い」と言い放っています。
ひえぇ…!バブルが弾けても、最後に立っていれば勝ち、だと…。
その通り。これは、MetaやGoogleといった資金力のある巨人が、体力のない新興勢力が脱落するのを待ち構えている「消耗戦」でもあります。
実際、匿名の300人の投資家に行ったアンケートでは空売り候補の2位に「OpenAI」の名前が挙がるほどです。
からうり…?何ですかそれ?
簡単に言えば、「その会社の株価が下がること」に賭ける投資のことです。
OpenAIは未上場で株の売買ができないため、あくまで仮定の話ではあります。
重要なのは、プロの投資家たちの間で、OpenAIは今後「失敗する」という予測もあるということです。
ええっ、あのOpenAIが「失敗する」と思われてるんですか!?
利益が出るかわからない設備投資に、莫大な維持費…。
このチキンレースに耐えられるのは、本業で巨額の利益を上げている巨大テック企業だけかもしれません。
確かに、Googleの最新AI「Gemini 3」とか「Nano Banana Pro」とか、めちゃくちゃ性能が良いって話題になってますけど…。
でも、まさかOpenAIが倒れるなんてこと、ないですよね…?
その懸念がないとは言えません。
実際、CEOのサム・アルトマン氏自身が社内メモで、「競合の攻勢により、数カ月間は厳しい状況が続く可能性がある」と従業員に注意喚起したとも報じられています。
ええっ!あの強気なサム・アルトマンが弱音を!
それは相当ヤバい状況なんじゃ…。
【最終章】AIバブルの熱狂の先で、あなたが手にするもの
マスター、もう我慢できません!
OpenAIはバブル気味で、裏には循環取引や粉飾疑惑まである…。
しかも消耗戦で潰されるかもしれない…。
ボクのNISAは今すぐ売るべきってことですか?
落ち着いてください、マジさん。
まずは冷静に事実を認めましょう。
今の状況は、熱狂という意味で間違いなく「バブル」です。
ひえっ!マスターが認めちゃった!
じゃあやっぱり終わりじゃないですか!
いいえ。バブルをただの「破滅」と捉えるのが間違いなのです。
歴史を振り返れば、鉄道もインターネットも、こうした「熱狂」があったからこそ、採算度外視で線路が敷かれ、世界中にインフラが行き渡った。
バブルの熱狂のおかげで今の便利な生活があると?
その通り。投資家にとっては胃が痛くなる局面ですが、人類全体で見れば、この巨大企業同士のチキンレースこそが、次の時代のインフラを一気に作り上げる「建設費」を負担してくれているとも言えるのです。
うーん、なるほど…。
OpenAIという会社がこのチキンレースで生き残れるかは、正直なところ五分五分でしょう。
しかし、彼らが切り開いた「AI時代」という未来だけは、疑いようもなく本物です。
会社は消えるかもしれないけど、時代は一歩進む、ということですね。
ええ。だからこそ、誰が勝つか分からないレースの観客席で、ハラハラしながら「賭け」をするのはやめて、グラウンドに降りるのです。
グラウンドに…降りる?
はい。傍観者として「AIバブルはいつ弾けるか」を予想するのをやめて、当事者として「AIを使って、目の前の仕事をどう変えるか」を考えるのです。
え、そんな地味なことをしてていいんですか?
世界はこんなに動いているのに?
地味ですが、重要なことです。
そして、グラウンドに立った時、立ち返るべき唯一の羅針盤があります。
それが「顧客価値」です。
なんかビジネス書っぽい話ですね。
難しく考える必要はありません。
「どのAIがすごいか」ではなく、「このAIで、誰を幸せにできるか」。
かつてのバブルでAmazonが生き残ったのは、ただ一点、この問いにだけ向き合い続けたからです。
誰を幸せにできるか…。
ハッ!
どうされました?
マスター、ボク決めました。
未来をただ憂うより、まずはAIを使って、明日の報告書を最高傑作にしてみせます!
熱狂はいつか終わりますが、自ら誰かのために実践を始めたマジさんの未来は、今ここから始まるのです。
というわけで、今回の本気AIトピックは以上です。
皆さんのAI活用のヒントになったら幸いです。
また次回、お会いしましょう。