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2025.11.05
デイリーニュース

【緊急事態】ついにジブリが動いた。OpenAIのSoraはなぜ日本のアニメをパクりまくるのか。

【試験配信中】毎朝の通勤時間で、最新AIニュースをサクッとインプットしませんか?マスターとマジくんがポッドキャスト風にニュースをお届け!試験配信中ですので、ぜひ記事末尾のフォームからあなたのご感想やご意見をお聞かせください。

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マスター

これさえ押さえておけば取り残されない最先端のAIニュースを1日1つお伝えします。

マスター

マジさん。実は今、日本のアニメがAIにパクられていて、しかもそれを止められないという事実をご存知でしょうか?

マジくん

なんですって?

マジくん

どうしてそんなことが!

マスター

今回お伝えするのは、ChatGPTの開発元、OpenAIの提供する『Sora』がジブリ作品などの日本のコンテンツを無断で学習しているとして、権利団体から対応を迫られているニュースです。

マジくん

なっ、けしからんことです!

マジくん

即刻中止させるべきです!

マスター

しかしマジさん、そう単純ではありません。

マスター

実は、AIがコンテンツを"学習"するだけでは、罪に問えない可能性があるのです。

マジくん

えっ?

マジくん

無断で使っておいて?

マスター

ええ。日本にはマリオ、ジブリ、ドラえもんのような世界に誇るコンテンツが数多くあります。

マスター

しかし今、AIによってその歴史が根底から揺るがされようとしています。

マジくん

日本の誇りが…どうすれば止められるのでしょう?

マスター

そういうマジさんも、Soraを使った動画生成で、知らず知らずのうちに著作権違反に加担しているかもしれません。

マジくん

い、いや、ボクに限ってそんなことはありません!

マスター

そうだと良いのですが。

マスター

今日は、『OpenAIけしからん』というただの感情論で終わらせず、AIと著作権の残酷な真実を共に見ていきましょう。

何が起きているのか?Soraへの公式要請

マスター

まず、今何が起きているのかを把握します。

マスター

10月27日、スタジオジブリやバンダイナムコなどが所属する日本のコンテンツ権利者団体CODAが、OpenAIにAIの無断学習をやめるよう公式な要請書を提出しました。

マジくん

CODA、初めて知りました。

マスター

ええ、あまり知られていないですね。日本コンテンツの価値を守り、世界に広げるための団体ですが、あくまで権利団体。

マスター

今回の要請に法的拘束力はありません

マジくん

うーん、もどかしいですね。

マジくん

それで、OpenAIは対応してくれたのですか?

マスター

今のところ、要請に対する明確な動きはありません。

マスター

実は、『Sora』は意図的に日本の人気コンテンツを学習している可能性も否定できないのです。

マジくん

知りながらやったとしたら大問題ですよ!

マジくん

どうしてそう思われるのです?

マスター

海外企業によく見られるサービスを伸ばすためのグレーな戦略だからです。

マスター

かつて、YouTubeには、違法アップロードされたアニメ動画などが溢れていました。

マスター

権利保護システムを導入したのは、ユーザーが増えて巨大化してからです。

マジくん

なるほど。今でも違法動画はたくさんありますよね…。

マスター

ええ。明確にダメだと言われるギリギリまで躊躇わず攻める、それがサービス拡大に繋がることは否めないでしょう。

マスター

もちろん、良いことではありません

マジくん

OpenAIのSoraも言われてから考えようというスタンスなのですね。

マジくん

なんというかお行儀が悪いです。

マジくん

ところでマスター、AIの無断学習が罪に問われない可能性があるんですよね?

マスター

はい。鍵を握るのが11月4日にイギリスで判決が出た『Getty Images vs Stability AI』の訴訟。

マスター

良質な画像や動画の素材を提供するGetty Images社が、画像生成AI「Stable Diffusion」を運営するStability AIを著作権侵害で訴えていました。

マジくん

Stable Diffusionで、Getty Imagesが提供しているものと同じような画像が生成されたのですか?

マスター

その通りです。

マスター

Gettyの透かしマークまでもが画像内に生成されました。

マジくん

なんと!

マジくん

Getty Imagesからしたらサービスが不要になる死活問題ですね。

マジくん

判決は?

マスター

結果をざっくり言うと、裁判所は『AIモデルの学習自体は違法とは言えない。しかし、生成物が元の画像に酷似していれば著作権侵害の可能性がある』と判断しました。

マジくん

うーん、どういうことでしょう?

マスター

料理人で例えるなら、『他のお店の料理を研究し、腕を磨くのはOK。でも、提供する料理が他のお店の看板メニューとそっくりだったら問題になる』ということです。

マジくん

なるほど!参考にすること自体は問題なしとなったわけですか。

マスター

その通り。

マスター

ただしこれはあくまでイギリスでの一事例であり、世界のスタンダードが決まったわけではありません。

マスター

しかし、今後の議論における重要な先例になったことは確かです。

そもそも「著作権」って何だっけ?

マジくん

でも、AIの学習に使えるってことは、クリエイターには不利な判決ですよね。

マジくん

そもそも著作権は、クリエイターを守るためのものではないのですか?

マスター

素晴らしい視点です、マジさん。

マスター

その疑問に答えるためにも、そもそも『著作権』とは何か?に立ち返ってみましょう。

マジくん

法律の話はどちらかというと得意ではないのですが…。

マスター

安心してください。簡単にご説明します。

マスター

著作権は、昔、活版印刷という本の複製技術が登場したことで生まれた『コピー』を防ぐための権利が始まりです。

マスター

自分が出版した本なのに、他の人の名前で売られていたら困りますからね。

マジくん

へぇ。初めは本のコピーを防ぐための権利だったのですね。

マスター

はい。そして、徐々に他の制作物にも適用されるようになりました。

マジくん

なるほど。でもマスター、作られたものがコピーかどうかって誰が決めるのですか?

マスター

基本は、そのコンテンツがあるプラットフォームに委ねられます。

マスター

ただし、最終的に決めるのは裁判所ですね。

マスター

そこで重視されるのは『実害』、つまり権利者が具体的な不利益を被ったかどうかです。

マジくん

実害というと例えばどんなことでしょう?

マスター

おそらくマジさんも知っている有名な事例がありますね。

マスター

2021年に判決が出た『漫画村』事件です。

マジくん

あぁ、漫画を無料で読めた、あの海賊版サイトですね!

マスター

はい。運営者は著作権侵害で有罪判決を受けました。

マスター

これはクリエイターや出版社の利益を明らかに害する、悪質な『コピー』だったからです。

マジくん

たしかに実害以外の何者でもないですね。

マジくん

では、AIの『ジブリ風』動画とかは?

マスター

そこが難しいグレーゾーンです。

マスター

『トトロ』そのものを生成すれば、明らかなアウト。

マスター

しかし、『ジブリ風の森の生き物』ではどうか。

マジくん

た、たしかに…。線引きが難しいですね。

マスター

最終的には裁判所の判断になりますが、その曖昧さが問題を複雑にしていますね。

マスター

ただSoraでは、誰が見ても『ドラゴンボールの孫悟空』や『スーパーマリオ』だとわかる動画を生成できてしまうことが確認されています。

マジくん

それはもう、アウトじゃないですか…!

マスター

そうですね。

マスター

だからこそ今、CODAのような団体が声を上げ始めているのです。

「オリジナル」の価値が溶け、新たな"絵の具"が生まれる時代

マスター

ただし、たとえ明らかなコピーが取り締まられたとしても、AIによる学習は止まりません

マジくん

というと?

マスター

『〇〇風』といったグレーゾーンのオマージュ作品は、誰でも簡単に、そして無限に作れてしまう時代です。

マスター

ヒットアニメが生まれたら、その世界観に影響を受けた作品が大量に作られるでしょう。

マジくん

この流れは、もう誰にも止められないんですね。

マスター

ええ。オマージュ作品が大量に生まれることで、むしろその表現スタイルが当たり前になり、オリジナルの価値が相対的に薄まってしまうかもしれません。

マジくん

それはクリエイターにとって、あまりにも残酷な未来です…。

マスター

そうですね。

マスター

しかし、別の視点もあります。

マスター

これは新しい文化の発展と捉えることもできるのです。

マジくん

クリエイターにとって酷なこの状況が、文化の発展?

マスター

例えるなら、ひまわりで有名なゴッホのタッチが、後の多くの画家に影響を与え、新しい文化が生まれたように。

マジくん

AIによる『〇〇風』の表現も、文化の発展と捉えられる、と…?

マスター

ええ。もちろん、オリジナルの作り手が正当な対価を得られなくなる危険性も同時に存在します。

マスター

ですが、この流れは、一部の専門家しか使えなかった表現技術が、すべての人に解放される『表現の民主化』とも言えますね。

マスター

私たちは今、その歴史的な転換点に立っています。

マスター

では、本日のデイリーニュースは以上です。

マスター

また明日お会いしましょう。

まとめ

CODAがOpenAIに公式要請を提出

  • ジブリ・バンダイナムコなどが日本コンテンツの無断学習に警鐘
  • 法的拘束力はないが、問題提起の重要な一歩

AIの学習と著作権侵害の判決が明らかに

  • Getty Imagesの訴訟判決で「学習自体はOK、酷似した生成物は問題」の判断
  • 実害の有無が著作権侵害判断の鍵に

表現の民主化がもたらす文化の転換点

  • オリジナルの価値が相対的に薄まる時代へ
  • 一部の専門家の技術がすべての人に解放される未来